最後の語り部

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最後の語り部

  • 著者名:ドナ・バーバ・ヒグエラ【著】/杉田七重【訳】
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  • 東京創元社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784488011246

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内容説明

新天地を目指して家族とともに恒星間植民船に乗り込んだ少女ペトラ。眠っているあいだに目的地に到着するはずだったが、380年後に目覚めてみると船内で革命がおき、ペトラ以外の乗客は地球の記憶をすべて消去されてしまっていた。ただひとり、地球の記憶を持っているペトラは、故郷のおばあちゃんが語ってくれた昔話、そして人類の歴史の中で生み出されてきた膨大な物語を武器に、恐ろしい計画を実行しようとする大人たちに戦いを挑む。ニューベリー賞、プーラ・ベルプレ賞を受賞。物語の力で世界を変えようとする少女の姿を描く傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

94
YA。児童書。ディストピアSF▽2061年、彗星が地球に衝突する。科学者の両親と共に宇宙船に乗り込み380年の睡眠を経て、13歳の少女ペトラは新しい惑星に降り立つ予定だった。しかし長い眠りの間に宇宙船で革命が起こり、人類を恣意的に同一化し単一社会にする「コレクティブ」だけが生き延びていた。ペトラは記憶を消されコレクティブの道具として目覚めさせられたが、不具合のため記憶と意思が残されていた。ペトラは「物語」を武器に、残された仲間と共に逃げ出す計画を立てる▽映像化向き。未来人はちょっとキモイ2023/08/07

星落秋風五丈原

46
十三歳のペトラに、大好きな祖母が話してくれた。かつて蛇が母親を慕っていたが、目が見えないため、いつも母親に会うことができない。しかしようやく母親に会うことができた。蛇とはハレー彗星、母とは地球である。つまり、地球にハレー彗星が衝突するのだ。時は2061年。ペトラ・ペーニャは両親と弟ハビエルの家族4人で、崩壊目前の地球を脱出し新天地を目指す植民船に乗る。物語を聞かせてくれた大好きなおばあちゃんは地球に残る。目的地に到着するまでペトラの脳には膨大な民間伝承や神話がインストールされ家族一緒に暮らすはずだった。2023/05/26

もち

20
「どうすればいいか、わかってるから」◆地球からの脱出行は、革命により想い出の墓標となった――。13歳の少女だけが、地球の記憶を持って目を醒ます。画一を押し付ける新体制に、知識と機転と語り部の勇気で立ち向かう。新たな星に、物語は芽吹くのか。■至極ハードな終末・宇宙SFだが、状況打開の軸に『物語ることの力、語り継ぐ意味』を据えた点が真新しい。目を見張る未来技術も駆使しつつ、最後の最後で背中を押すのは、美しく気高い言葉。そうでなくては、と頷き、涙を拭う。2023/04/30

アカツキ

19
彗星衝突で地球が壊滅する。新天地に向かう入植船に乗り込む"選ばれし人々"の一員の少女ペトラだったが、休眠ポッドの不具合に気づかれず半意識状態で閉じ込められる。380年後、目覚めたペトラは多様性を排除した社会を作り上げた世話人の子孫コレクティブが選ばれし人々の記憶を消して奉仕させていることを知って…。ディストピアSF小説。ストーリーは荒いけれど面白い。半透明の肉体を持つようになった経緯などコレクティブの歴史が気になる。物語が持つ力を描いた作品だけど、美味しい食事を作ったらそれだけで革命が起きそうな気もする。2023/06/17

そらこ

17
2061年、人類はハレー彗星が地球に衝突する危機に瀕し、優秀人材だけが、宇宙船で別の星セーガンに送られる。彼らは到着まで眠らされ、セーガンで役立つ知識をインストールされる。主人公の少女ペトラは、科学知識のほかに神話と伝承もインストールされた。だがセーガンについたとき、計画とはまったく違うことが起きていた。社会は多様がいいか統一がいいのか。また人に物語は不要か必要か。未知の世界でのペトラの賢く勇敢な冒険を通して問いかけてくる。2023/11/10

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