- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
企業にはいくつもの壁がある。
巨大企業・日立の壁はとりわけ高い。
【製造業史上最大の赤字からV字回復を果たした日立。しかし、そこからさらなる闘いが始まった――。】
2009年3月期に7873億円という製造業史上最大の赤字(当時)を出した日立。幸い、未曾有の危機に際して経営を引き継いだ川村隆・中西宏明両氏の大ナタによって立ち直り、大きな「壁」を超えた。
世間からは「奇跡のV字回復」と喝采を浴びたが、実は改革は道半ばにあった。不測の事態がふたたび起これば、二番底を打つ状況になりかねなかったのである。中西氏の後を継いで社長となった筆者は、相次いで改革に打って出る。それは、日立という巨大企業の中にいくつも立ちはだかっていた壁を叩き壊す作業であった。
言い訳文化、事なかれ主義、縦割り組織、もたれ合い、先送り体質、忖度……本書は、日立最高幹部が現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た経営改革の実録である。
組織の壁、事業の壁、歴史や伝統の壁、メンツの壁……「会社の壁」を破るのは、これを読んだあなただ!
目次
序 章 日立という壁
第1章 ポラリスを見上げて
第2章 稼げる会社になる
第3章 ルマーダ始動
第4章 日立のDNA
第5章 大みか工場と私
第6章 ロスコストの清算
第7章 グローバルナンバーワンへ――日立グループの再編
第8章 私の経営理念――自律分散型グローバル経営
第9章 未来の日立のために
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
44
V字回復した日立のその後、さらなる飛躍へと奮闘した社長による、その日々をつづった本でした。経営者という仕事がどういうものか、その一端に触れられるようで非常に面白かった、とてもじゃないが自分ではその重圧に向かって邁進できる気がしない。経営者の孤独と、信念を貫くこと、さりとて過ちを認めること、これらのかじ取りがいかに難しいかが、行間からにじみ出てくるようで、書いてしまえば正論でしかないことながら、それを一人で決めて実行するという胆力、その影響規模の大きさとか、凄いことだと感動した。2023/09/04
だ
21
これは良書。小倉昌男経営学と同じくらい良書、というと流石に言い過ぎかもしれないけど、経営の生々しい部分と論理的な部分の両方を垣間見ることができる学びの多い本だった。多少後付けで美化されているところもあるのかもしれないが、ひとつひとつの経営判断について根拠とともに理路整然と語れるところがすごい。きっと都度考え抜いたからなのだと思う。しかも、首尾一貫している。東芝があんなことになる一方で日立がここまでエクセレントになったのは、こういう人が社長になれるからなのだろうな。図書館で借りて読んだが、買おうかな。2024/06/17
Mark X Japan
13
日立の経営がウップダウンしていた理由が分かりました。時代の変化に取り残されないように、必要なことをやり抜くこと、やり続けることがだいじですね。これからも、高い壁を乗り越えることを継続して欲しいです。☆:4.02023/08/14
JUN
11
日立製作所の好調な理由が分かる。2023/10/05
静岡茶
9
日本最大クラスのコングロマリット企業のトップが語るグループ企業経営。日本を背負う覚悟が感じられて同じ日本人として非常に誇りを感じた。 最終章には未来を感じる。日本はこれから復活するようだ。2023/11/19
-
- 電子書籍
- 行政書士 しっかりわかる講義生中継 憲…
-
- 電子書籍
- 週刊エコノミスト2021年12/28・…
-
- 電子書籍
- のみじょし(9) バンブーコミックス …
-
- 電子書籍
- 誰が上手いこと言えといった
-
- 電子書籍
- 新・児童養護施設の子どもたち~消えない…