富士山噴火に備える

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富士山噴火に備える

  • 著者名:『科学』編集部
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 岩波書店(2023/03発売)
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  • ISBN:9784000063425

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内容説明

富士山はいつ噴火しても不思議ではない.プレートが重なりあう特殊な富士山の地下構造は,どこまでわかっているのか.日本列島ではどんな大噴火がこれまでにおこり,大地を形成してきたのか.過去の噴火を知り,将来の噴火をどのように想定し,備えていくのか,噴火の科学と防災の最前線に迫る雑誌『科学』掲載論文選.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

はじめに
火山専門家の育成・確保が急務〔2022年7月〕………藤井敏嗣
Ⅰ 富士山噴火に備える
[概論]
富士山噴火に備える〔2022年7月〕………藤井敏嗣
富士火山の噴火史〔2022年7月〕………山元孝広
[地下構造]
富士山のモニタリング――地下では何が起こっているか?〔2022年7月〕………藤田英輔
電磁気的観測で地下構造を探る――マグマ性ガスの上昇と電気比抵抗構造〔2022年7月〕………相澤広記
富士山の地下構造を地震波から探る〔2022年7月〕………中道治久
[噴火史]
宝永山は降り積もってできた火砕丘である〔2022年7月〕………馬場 章
噴出物から読み解く富士山のマグマ供給系〔2022年7月〕………安田 敦
富士山の景観〔2014年1月〕 ………小山真人
[地下構造を探る新手法]
桜島のリアルタイム透視〔2022年7月〕………田中宏幸
世界初の多方向3次元透視が明らかにした大室山の内部構造〔2022年7月〕………小山真人・宮本成悟・長原翔伍・鈴木雄介
[防災]
富士山ハザードマップの改定〔2022年7月〕………吉本充宏
宝永噴火の降灰シミュレーション〔2022年7月〕………萬年一剛
都市が火山灰で覆われたらどうなるか〔2022年7月〕………久保智弘・石峯康浩
火山灰で覆われた道路を車両は走れるのか〔2022年7月〕………西澤達治
富士山噴火の降灰が首都圏のインフラに及ぼす影響〔2022年7月〕………伊藤哲朗
富士山噴火と防災情報〔2022年7月〕………地引泰人
富士山での突発的噴火の可能性と登山者対策――地域の火山防災力をいかに高めるか〔2014年12月〕………小山真人
桜島2022年7月噴火と火山防災の課題〔2022年10月〕………井村隆介
Ⅱ 大噴火・巨大噴火を知る――巨大噴火がつくりだした日本列島
大噴火の溶岩流・火砕流はどれほど広がるか〔2014年1月〕………中田節也
私たちは本当の巨大噴火を経験していない――噴火予知の現状と課題〔2014年1月〕………藤井敏嗣
カルデラとは何か:鬼界大噴火を例に〔2014年1月〕………前野 深
阿蘇4巨大噴火のマグマ発生と噴火推移〔2014年1月〕………金子克哉
超巨大噴火は予知できるか〔2014年9月〕………高橋正樹
焦眉の急,巨大カルデラ噴火――そのメカニズムとリスク〔2014年12月〕………巽 好幸・鈴木桂子
7300年前に破局噴火を起こした鬼界カルデラに巨大溶岩ドームが成長〔2018年5月〕………巽 好幸
九州を南北につらなるカルデラたち〔2014年1月〕………小林哲夫
北アルプスをつくった大噴火――槍穂高カルデラとは〔2014年1月〕………原山 智
北海道東部,阿寒~屈斜路火山群の成り立ち――小型カルデラが複合した大型カルデラの形成〔2014年1月〕………中川光弘・長谷川健・松本亜希子
謎の箱根カルデラと過去に秘められた巨大噴火――列島中央の特異なテクトニクス場におけるカルデラの形成〔2014年1月〕………高橋正樹
大規模噴火データベースと噴火推移データベースで噴火の詳細情報を明らかに〔2022年11月〕………宝田晋治・池上郁彦・金田泰明・下司信夫
日本の火山データベース――火山の活動史を一覧〔2014年1月〕………石塚吉浩・中野 俊
噴火と原発〔2014年1月〕………守屋以智雄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青雲空

5
小松左京の「日本沈没」は実際には起こらないフィクションだったが、日本人が数千万人単位で移住しなくてはならない事態は起こり得る。北海道・東北・九州のカルデラ火山のどれか1つでも巨大噴火を起こせば、原発がメルトダウンを含む大災害をもたらし、日本は生物の住めない土地になってしまうと、守屋以智雄金沢大学名誉教授は警告している。 こうして専門家が警告しているにもかかわらず無視し、事が起きてから再び想定外と責任逃れをするのだろうか、日本政府と電力会社は。2023/03/27

takao

3
ふむ2023/03/23

読書の鬼-ヤンマ

1
2023年2月21日第1刷、図書館本。表題"備える"、雑誌『科学』2022年7月と2014年1月の論文を収録。思うに、日本列島:地殻プレート交差の上にある島国。震災は、日本の何処かで100%発生する。交通事故、飛行機・電車に車、歩いても遭遇する。高速道路・橋は、築後耐用年数がある。一方で、自分に家族の身に、影響が無ければ良い式の潜在意識≒対岸の火事がある。備え:交通機関を利用しない?、100%不可。地震が誘発する噴火:日本に住まない選択、他国への移住は、可能。水食料備蓄は誰でも可能。量?、個々人の判断で。2023/05/02

0
(202302,453.82)岩波の「科学」なので左派的傾向を割り引いて読む。怖がらせて煽る姿勢と、火山学者のなり手減少への憂慮を感じる。反原発と親和性がある論文がある。ハザードマップ見直しもどこか非現実的だし、全体のトーンからして難しすぎて、読んでも「どうせ来ないよ」と感じてしまう。例えば、火山灰の上を車がスタックせずに走れるか?の論文(西澤達治氏)も、静岡あたりは雪なんて数㎝で大渋滞なので、スタック脱出の運転術すらないだろうからもっと大変なことになるとか、そういう現実的なことを掘り下げてほしい2023/07/30

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