風土記博物誌 - 神,くらし,自然

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風土記博物誌 - 神,くらし,自然

  • 著者名:三浦佑之
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 岩波書店(2023/03発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000615600

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内容説明

一三〇〇年の時を超えて,人と自然とその営みを今に伝える風土記.常陸の磨崖仏,播磨の笑い,豊後の地震,肥前の海民,出雲の神がみ――.伝承のことばに分け入り,ゆかりの土地を訪ね,かつてのありようを推理すれば,天皇を頂くヤマトとは異なる,こうではなかったかもしれない世界への入り口が.いざ古代日本列島のフィールドワークへ!

目次

まえがき
Ⅰ 地震・火山,磐根
なゐふる
火神岳と神の湯
黄泉の坂・黄泉の穴
石神の涙
Ⅱ 天皇の失敗
石室に隠れる少年
風土記の天皇たち
拒む女
渡し賃をとられた天皇
Ⅲ 舟と道
舟を編む
クスノキと舟
動く神,歩く人,作られる道
野見宿禰の墓
あやしい剣の物語
Ⅳ 生きものたち
イノシシを追って
もの言うシカ
海の幸の賑わい
イルカ・シビ,そして海民
川を遡上するワニ,サケ,アユ
Ⅴ 神のはなし
神が遺したもの
鬼の話,二題
神,恐ろしきもの
験す神,験される人
孕ませる神
浦島子の異界往還
出雲の神がみを訪ねて
1 加賀の潜戸
2 カムムスヒ
3 寄りつく小さ子
4 神魂神社
5 イザナミの神陵
6 佐太の大神
7 神等去出──佐太神社
8 コトシロヌシとミホツヒメ──美保神社
9 ミホススミ
10 美保と大山
11 熊野大社
12 亀太夫神事
13 揖夜神社と一ツ石
14 毘売埼とワニ
15 黄泉比良坂
16 稲田神社
17 鮭神社
18 玉日女神社
19 意宇の杜
20 オミヅノ
21 アメノホヒ
22 銅鳥居
23 オホクニヌシの住まい
24 粟島神社
25 宗形神社
26 高層神殿
あとがき
参考文献一覧
引用資料一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

19
1300年前に編纂された60余国の地誌である風土記のうち、今に伝わる出雲、常陸、播磨、豊後、肥前の五か国のものを横断する博物記。丸太船の材料のくすの木は出雲ではタブノキを指すのではないかとか、天皇の貴種流離譚とか、出雲でも鮭が川を遡上してるとか、筆致は淡々としてるけど面白かった。2023/01/24

takao

3
ふむ2023/01/20

れいまん

1
著者は、古事記研究の大家である。古事記研究に際し、風土記、博物誌をどれだけ読み込んで考えて来たかがわかる。 研究とはこういうことなのね! 出来事があったと思われる現地に行っての直感力も大事。ラフカディオハーンの直感力がどれだけ素晴らしかったかにも思いをはせた!2023/03/20

鈴木貴博

1
風土記を読みとき、豊かな世界と謎に触れ、今の現場に立ち、悠久の歴史と今との繋がり、謎と神秘に想いを馳せる。何と楽しいことか。2022/10/28

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