岩波ジュニア新書<br> ハッブル 宇宙を広げた男

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岩波ジュニア新書
ハッブル 宇宙を広げた男

  • 著者名:家正則
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2023/03発売)
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  • ISBN:9784005008384

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内容説明

宇宙の膨張を証明し,その謎に包まれていた姿を次々に解き明かした20世紀最大の天文学者,エドウィン・ハッブル.成績優秀,スポーツ万能,ハンサムなタフ・ガイ――しかしその屈折した性格は,あちこちで摩擦を引き起こし…….アインシュタインら同時代科学者たちと織りなす,栄光と挫折の生涯にせまった渾身の一代記![口絵1丁]

目次

まえがき
おもな登場人物
ハッブル関連地図
第1部 生い立ちと青春
ハッブル家
威厳ある父と、優しい母
星空との出会い
スーパー高校生
大学生活
「唯一の恋」
ローズ奨学金を獲得!
オックスフォード留学生活
ハンサムな高校教師
いよいよ天文学の道へ
ヤーキス天文台と最初の論文
学位論文
第1次世界大戦の勃発
「ハッブル少佐」
〔コラム1〕望遠鏡と観測方法
第2部 アンドロメダ銀河の謎
望遠鏡計画仕掛け人、ヘール
失敗、また失敗、そして
忘れられない夜
同僚たち
天文台の夜
星雲の観測
銀河系内星雲
天体の距離を測る
アンドロメダ大星雲の正体
渦巻星雲の大論争
セファイド型変光星の発見
シャプレーの宇宙像を壊した手紙
銀河を分類する
ルンドマークとの葛藤
グレースとの出会い
謎の死
結婚
奔放ハッブルと苦労人アダムス
栄光を手に
さらなる高みへ
「銀河は回っているはず」
断層の上の家
「客星」の正体
球状星団の発見
〔コラム2〕夜のお仕事
第3部 宇宙は膨張している!
日本通の富豪と火星の「運河」
近づくアンドロメダ大星雲、遠ざかるおとめ座渦巻星雲
アインシュタインの登場
天文学助手になった「ライオン・ハンター」
宇宙は膨張するのか?
天文学者と物理学者
待ち望んでいた結果
歴史的論文──ハッブルの法則
さらなる証拠
抗議の手紙
より遠い銀河の観測
理論家ではなく観測家として
開いた宇宙、閉じた宇宙、ビッグバン
年齢パラドックス
アインシュタインの賛辞
長期外遊とグレースの日記
ベストセラーと数々の受賞
ノーベル賞
〔コラム3〕ハッブル時代の天体観測を追体験
第4部 巨大望遠鏡と、20世紀最大の天文学者の挫折
へールの新たな夢
主鏡の製作
渦巻の向き論争
孤高の人
ファン・マーネンとの確執
母の死
華やかな交友
第2次世界大戦へ
53歳での復役志願
災いからの発見
終戦、そして期待外れ
二度と起こってはならない戦争
パロマー・ウィルソン山天文台
ハッブル銀河写真集
夢、破れる
5m望遠鏡のお披露目
巨大望遠鏡の威力
突然の発作
骨の髄まで観測家
架けられなかった肖像画
ハッブル逝く
20世紀最大の天文学者
〔コラム4〕天文台のディナーのしきたり
第5部 観測的宇宙論の展開
膨張宇宙論と定常宇宙論
宇宙考古学
赤方偏移効果と進化効果の理解
ライマンアルファ銀河の予言
渦巻論争、その後
そして、ハッブル宇宙望遠鏡──喜びから絶望へ
特注メガネで大逆転!
ライマンアルファ銀河の発見
世界記録競争
宇宙の夜明け
最初はハッブルかルメートルか?
これからの観測的宇宙論
あとがき
図の出典(出典別)
参考図書
ハッブル関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

56
宇宙膨張の法則に名を残す、エドウィン・ハッブル。その伝記は天文学・宇宙論の歩みそのもの。身勝手な行動のため、後輩から何も顕彰されなかったのは悲しい。注目すべきは助手のヒューマソンという人。14歳までしか学歴はなかったが、天文台にやとわれて実務に励むうち、ハッブルの助手となる。赤方偏位の観測も、この人の力があったからこそ。冥王星のトンボー博士といい、アメリカの大らかさの一面を示すエピソードだ。2018/04/21

活字スキー

24
ハッブル宇宙望遠鏡がスペースシャトル「ディスカバリー号」によって打ち上げられたのは1990年4月のこと。それまでの地上での観測とは比べ物にならないほどクリアで鮮やかな画像を届けてくれたその望遠鏡に名付けられたエドウィン・パウエル・ハッブルとはどのような人物だったのか。長身でスポーツ万能、もちろん頭脳明晰成績抜群、何事にも精力的で上昇志向の強いイケメンだが、気取り屋でとにかくワガママ。優秀ではあれど、色々とめんどくさい人物だったらしい。 2019/11/09

ユウキ

12
文句のつけようがないほどの素晴らしい世界的業績。 ……ただし人格にかなり問題あり。われわれが住む銀河系の外に別の銀河が存在していること、宇宙は膨張していること、など今や小学生でも知っているレベルの宇宙観を観測的に実証した男、ハッブル。自らの業績にとことんこだわり気づけば周りは敵ばかり。しかし業績は誰もが認めるほど価値が高かったから無視することもできない。そんな困った男の話。著者は天文学者。それ故に一般作家やライターのようなセンセーショナルな書き方はせず、事実から浮かぶ空想は最小限だ。でも著者が意識的に抑え2018/04/23

heslkst

11
この人の宇宙学の功績すごい。 短期間でよく、あの成果を出せたと感心します。 宇宙は素晴らしい2016/10/27

toshi

10
宇宙望遠鏡にその名を遺す20世紀最大の天文学者エドウィン・ハッブルの伝記。 名前とその業績のいくつかは知っていたけれど、これを読むまではどんな人か全く知らなかった。 こういう人を天才って言うんでしょうね。2016/09/20

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