内容説明
親が人生のなかで得た知恵を子どもに伝えるには? 〈お互い,本気で勝負しなければダメ〉-ラジオでリスナーと交流し,全国を訪ね歩いて考えてきたことを,おなじみ,紙上バラエティで.亡くなった母のこと,また,娘との対談など,著者の素顔もそこかしこに.同時発売の『夫と妻』とあわせ,人間関係のタテヨコを語る.
目次
まえがき
Ⅰ 見つめる――「父親にさせていただいたのだ」
Ⅱ 聞きとる――「子の恩というものもあります」
Ⅲ 語り出す――「いつでもどこでも辻説法」
Ⅳ 読み直す――「手紙を書くのが好きでした」
Ⅴ 話し合う――「本気で勝負しなくちゃダメ」
Ⅵ 記憶する――「菜の花や 父の隣で眠る母」
「あとがき」がわりの対談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ok
2
笑って、頷いて、感心して、ぐっときて・・・。2013/10/24
ひろ
1
本棚から発見。子供ができて興味が出た。親になったのではない、親にさせていただいたのだ、というのが心に残った。2022/07/28
からくり
0
現代の家族問題に軽妙な語り口で斬り込んでいく。本書は20年以上前の家族問題ではあるが、昨今に通じる、いや増々深刻になっている問題だ。子どもは父母の苦労を見たことがないから、尊敬もできず親を見て教わることもない。親は家で社会での苦労を見せられないし、何も教えようとしない。また社会は急速に変わり、文化は寸断され、世代を超えて、いや世代間でも語り合うことすら難しい。親子間の教育がないから、その悪影響が社会に広がっていく。子どもと大人は理解しあえないが、それでも本気で向き合い、教育すべきと永は主張している。