内容説明
両親を亡くした小萩は、幽霊が見えるせいで養父母から虐げられてきた。しまいには呪われていると噂の南条家に嫁げと命じられる。
明らかに「何か」の気配がする屋敷で、不安な日々を過ごす小萩。しかし、夫・司朗の不器用な優しさに触れ、孤独な心が満たされていく。互いが望んだ婚姻ではないが、少しずつ歩み寄りたい。そう思っていたある日、司朗が倒れてしまう。動転する小萩の前に、三人の幽霊が現れた。「司朗を死なせたくないなら協力しろ」と彼らに迫られて、小萩は司朗のために「呪い」を解くことを決意し――。
==人物紹介==
小萩 (こはぎ)
純真でがんばり屋。
幽霊を見ることができる。
司朗 (しろう)
南条本家の生き残り。
植物学者で、研究第一。
美音子 (みねこ)
南条家に住み着く幽霊。
華族令嬢として育った少女。
陸 (ろく)
南条家に住み着く幽霊。
母を亡くした幼い少年。
新之輔 (しんのすけ)
南条家に住み着く幽霊。
女性の扱いに慣れた軍人。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
59
妖がみえることで養家で虐げられている小萩は呪われた元華族・南条家の最後の1人・司朗のもとに嫁ぐことになった。一人暮らしの司朗はオタク的な植物学者。南条家には過去の因縁で成仏できない子供や軍人、令嬢の霊が住み着いているが小萩だけにしか見えない。という定番的な設定だが植物オタクが登場するので読んでみた。庭の南天が弱っていることに植物オタクなら気付いてほしいところだが…。当面の問題は片付いたがキャラ設定が楽しいので続編希望。2023/06/16
由貴
4
綺麗にまとまるかと思いきや続編フラグがあって驚いてる。2人が互いに惹かれていくところがよかったし幽霊3人組のキャラもいいから是非とも続きを読みたいのだけど、今日に至るまで続編が出てないようで残念2024/02/29
糸文
4
★★★★☆2023/07/25