ちくま新書<br> 職場のメンタルヘルス・マネジメント ──産業医が教える考え方と実践

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ちくま新書
職場のメンタルヘルス・マネジメント ──産業医が教える考え方と実践

  • 著者名:川村孝【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2023/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480075420

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内容説明

社員が急に会社に来なくなった。部下が鬱になった。職場全体が疲れている……。深刻化する職場のメンタルヘルス問題。その多くに社内の人間関係が絡んでいる。心のあり方は人によってさまざま。上司は部下のパーソナリティについて理解し、相手にあわせた立ち振る舞いをしなくてはならない。産業医としての豊富な経験と精神医学の最新知見をもとに、管理職や人事労務担当者が押さえておくべきポイントを丁寧に解説。予防メンタルヘルスの基本がこれ一冊でまるごとわかる!

目次

はじめに/I 合理的な働き方/第1章 勤務は契約/雇用契約/安全配慮義務/自己保健義務/第2章 部下管理の方法/問題上司/笑顔で接する/話をよく聞く/功罪両面を述べる/発する言葉を選ぶ/ゴールを設定する/人を診る/〝オレ流〟を押しつけない/コラム 自己評価と他者評価/記録を残す/あるべき管理職像を演ずる/第3章 健康的仕事術/とりあえず手をつける/残業は朝やる/「好き」と「得意」を分ける/コラム 幸運と不運/返答は肯定型で/手に喋らせる/話は人のためにする/コラム わかりやすく話す/上手な られ方/第4章 就業管理に関する会社への提案/多様な勤務形態/合理的な人事異動/役職は任期制に/課長補佐をケア要員に/司令官と副官は質が異なる/退職者をリスナーに/産業医による上司面談/就業管理のトライアングル/就業規則で振舞いを規制/II 心理の特性/第5章 人の心の多様性/脳機能の分類/心理特性の多様性/コラム メンタルとフィジカル/メランコリー親和型/神経発達症(いわゆる発達障害)/自閉性/注意欠如性/その他の神経ネットワークの偏り/神経発達症への会社の対応/パーソナリティの歪み/A群パーソナリティ/B群パーソナリティ/C群パーソナリティ/パーソナリティ症/歪んだパーソナリティへの対処/コラム 金閣の焼失/第6章 職場で見かける精神症状/抑鬱/躁および軽躁/妄想/不安/不眠/コラム ベッドサイド・メモ/ストレス/トラウマ(心的外傷)とフラッシュバック/過食と拒食/解離/身体化/「いつもと違う」に気づく/第7章 便宜的に用いられる診断名/鬱状態/不眠症、睡眠障害/自律神経失調症/適応障害/診断書の問題点/III 職場の制度/第8章 休職と復職の過程/傷病による休暇と休職/コラム 有給休暇/療養/復職の申請/産業医の復職面談/試し出勤/リワーク・プログラム/コラム 労働力マーケット/原職復帰が原則/復職後の支援/コラム 非正規は割高のはず/第9章 労働安全衛生推進のしかけ/労働者の保護/法令/ISO45001/健康経営/コラム 認証ビジネス/第10章 健康管理の実務/一般の健康診断/特殊健康診断/ストレスチェック/長時間労働対応/就業の制限・禁止/保健指導/健康相談/健康教育/在宅勤務の管理/コラム 健診の〝異常〟/コラム パソコン仕事の作業姿勢/ワクチンの職域接種/社内での医療/健康情報の保護/医学と法律の勉強の場/第11章 産業医とは何か/産業医の特性とスタンス/産業医の専門性/産業医の分類/産業医の職務と権限/産業医の立場/コラム 給与が支給されるのに雇用ではない/職場巡視/面接指導/調査/ハラスメントと産業医/産業医の育成/コラム 人生経験/保健師と心理カウンセラーの配置/事例性と疾病性/おわりに/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

11
職場では各々が与えられた役目を果たすことに専心して、体調が崩れたらすぐに休む。また、部下のケアも業務のうちである。2023/04/03

グレートウォール

9
職場での働き方、職場で見かける精神状態、職場の制度、そして産業医やその周辺の職務に携わる職種について理解できる。 世間で健康経営が叫ばれるなか、まだまだ浸透していないところもあるだろう。 産業医として企業で勤務経験のある著者が、現在の日本で必要な健康経営について記しており、知識としてとても得るものがあるのだが、最も驚いたのは「しょせん仕事はマスカレード(仮面舞踏会)なのですから」という箇所だった。仕事はその役割を演じる(マスカレード)ことだとされた場合、その意図をどう捉えるかは世代によって異なりそうだ。2024/05/05

sk

3
知ってることばかりだった。2023/12/20

Yappy!

2
本書のメッセージをまとめると・・・に書かれた最後の部分。本当にそうだよねと思いつつ、日本の労働観、勤労への価値観、マネジメントの目指す価値観はここからかなりずれているようにも感じて。というか下手すると真逆? 専門家に昔聞いたことがあるけれど、カウンセリングだけの付き合いと、同じ部屋にずっといるのでは全く違うし、ストレス具合が違うから、環境そのままではなかなか難しいことも。全員が同じこの知識を持たないと厳しいという少し不安になる感覚も生まれる。でも具体的な一歩がまとめられているので手元に置いておいて良いかも2023/08/22

赤ヒゲ

2
若い社員が突然辞めると言い出したり、ベテランであってもメンタル面に不安があったり、どの職場でも適切なマネジメントが求められる時代だと思います。本書では、様々な具体例について、その原因と対処法が解説されています。何となく知っていることでも体系的に読むことで頭の中がスッキリします。例えば人の心が「気質」「性格」「人柄」という3つの構造から成るという視点をもつと、自他をより正確に理解できる気がします。周囲が理解しにくい言動も本人の性格や能力とは別の「パーソナリティーの歪み」に起因するという話も参考になりました。2024/05/18

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