イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ

  • 著者名:みんなの銀行【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 日経BP(2023/03発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296201655

ファイル: /

内容説明

本書は、「みんなの銀行」という日本初のデジタルバンクをつくった人たちの話です。みんなの銀行とは、大手地方銀行の「ふくおかフィナンシャルグループ」から生まれた新たな銀行で、デジタルネイティブ世代を主な想定顧客に、スマホだけですべてが完結する、これまでにないタイプの金融サービスを提供しています。日本ではあまり聞かないかもしれませんが、世界では「チャレンジャーバンク」「デジタルバンク」と呼ばれる注目分野です。

 ふくおかフィナンシャルグループという後ろ盾はありますが、サービスも、基幹システムも、すべてゼロから設計・開発しています。みんなの銀行を起こした中心人物は、ふくおかフィナンシャルグループの行員です。この話を聞いた誰もが、「大手企業にいながら、どうやってイノベーションを起こせたのか?」と疑問に思うでしょう。その謎に迫ろうと、本書が生まれました。

 「イノベーションのジレンマといかに闘ったのか?」というテーマに沿って5つの分野を設定し、ドキュメンタリーと関係者の振り返りから、イノベーションを起こせた本質を探っていきます。ドキュメンタリーでは銀行の話になりますが、読むのに前提知識は不要で、金融機関に勤めていない人でもすらすらと読むことができます。

 「日本に居ても、イノベーションを起こせる」、その秘訣をぜひ多くの人に読んでもらいたい。本書の読者が新たなイノベーターとなり、日本経済が変わるきっかけになるかもしれない。そんな期待を抱かせる1冊です。

目次

第1部 実践「両利きの経営」ふくおかフィナンシャルグループの経営戦略
第1章 大企業の模索~ふくおかフィナンシャルグループの狙い
 「10年後の銀行のあるべき姿を考えよ」、すべてはこの言葉から始まった! ほか
第2章 「知の探索」苦難の道~デジタルバンク戦略「みんなの銀行」へ
 iBankマーケティング新設 “iPhoneのようなイノベーティブな金融サービスをつくりたい” ほか

第2部 「イノベーションのジレンマ」と闘ったみんなの銀行の奮闘
第3章 逃れられない大企業の論理
 銀行の将来像の探求に向けて ほか
第4章 小さく始めるアジャイル型ビジネス
 銀行グループでありながら、手探りの新銀行設立 ほか
第5章 銀行であって「銀行らしくない」ブランディング
 デジタルバンクのビジネスモデルを考える ほか
第6章 ゼロからの組織づくり
 アジャイル型ビジネスを実現するための組織設計 ほか
第7章 フルスクラッチのシステム開発
 次世代バンキングシステムを開発するパートナー(SIer)選定 ほか

第3部 「イノベーションのジレンマ」に陥っている読者への提言
第8章 イノベーションのジレンマからの脱出メソッド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

81
デジタルバンクを白紙の状態から開発するということでの苦労した話が述べられています。いままでの銀行員といった発想からはなかなか生まれないということなのでしょう。日本初というとちょっとという気がします(じぶん銀行が先鞭をつけていますので)が、それなりの効果はあった気がします。ただ親会社ののふくおかFGがかなりサポートしなければできなかったのではという気もします。私はこれよりも金融分野と非金融分野を融合させているiBankの方が今後の役割は大きいと思うのですが。三井住友FGが出したものが気になります。2023/04/04

人生ゴルディアス

7
本書を読んで思うのは、JTCでもやればできるんじゃん、ということ。厳密にはJTCの子会社だが、それを生み出したのは間違いなくJTCの権化である銀行の決断だ。クラウド上に勘定系構築って、構え、撃て、狙え、の米系スタートアップならともかく、日本でできることなんだと。ただ、本書内で再三触れられている、デジタルバンクとネット銀行は別というのは、サービスに触れてないから最後まで分からなかった。サービス触ってみないとなと強く思う。ただ悲しいのは、基幹部分のクラウドが海外製。デジタル隷従は続く。2024/01/14

とりもり

4
宣伝本。デジタルバンクを連呼するが、既存のネット銀行との違いが全然分からない。スマホ特化やBaaS注力は既に事例があるし、システム開発を内製化しているネット銀行も既に存在している(古くはJNBが勘定系をスクラッチで開発しているし)。勘定系がパブリッククラウド上かオンプレかは単なる技術論で、FISCの基準緩和という外部要因も大きく、今後勘定系を更改する銀行はそちらにシフトしていくはず。何より、ローンが伸びないから黒字化の時期を遅らせたことこそ、ビジネスモデルの差別化ができていない証左かと。★★☆☆☆2023/06/10

yuki

4
「イノベーションのジレンマ」から抜け出せたと主張するが、本当に抜け出せたのかは、そもそも著者達の事業が破壊的イノベーションであるのか、つまり、Baas事業が収益化できるのかにかかっている。本書はBaaS事業の販売促進の一手なのだろう。2023/03/19

☆ツイテル☆

2
フライヤー2023/06/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20952249
  • ご注意事項

最近チェックした商品