中公選書<br> 封じ込めの地政学 冷戦の戦略構想

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中公選書
封じ込めの地政学 冷戦の戦略構想

  • 著者名:鈴木健人【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 中央公論新社(2023/03発売)
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  • ISBN:9784121101372

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内容説明

第二次大戦後、アメリカはそれまでの孤立主義から舵を切り、西側諸国による対ソ戦略を打ち出した。マーシャル・プランの実施、NATO結成など、前例のないアメリカの外交政策を方向付けたのが「封じ込め」という戦略構想である。ドイツの東西分割、朝鮮戦争への米軍介入、日本の経済復興などもその戦略のなかで判断され、東西対立の中に位置づけられた。公開が進む当時の史料も広く用い、アメリカの冷戦戦略の始まりを緻密にたどる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

104
ケナンの対ソ連封じ込め戦略を検証すると、篠田英朗『戦争の地政学』で論じられた英米系と大陸系地政学の対決という構図が見えてくる。海空戦が主役の英米と完全な陸戦主体のソ連では戦争勝利の根本が異なり、両者が対立すると双方の軍事・外交を支配する思想がそのまま冷戦に移行した形だ。無論ケナンは最初からその方向を目指したのではなく状況変化に最適解を模索した結果だが、ソ連の核開発成功と朝鮮戦争勃発などで相互確証破壊が主軸の軍備拡張路線に偏重していった。第二次中ロ封じ込めが議論される今日こそ、第二のケナンが求められている。2023/05/04

MUNEKAZ

11
アメリカの対ソ「封じ込め政策」を紹介した一冊。著者はジョージ・ケナンの研究が専門のようで、彼を軸に冷戦初期のアメリカの世界戦略が語られる。ケナンの考えがダイレクトに反映された時期はよいのだが、その影響力が次第に低下していく(封じ込めが軍事力に拠るものに変わる)ころになると、ケナンの思想を紹介するのか、アメリカの戦略を語るのかで話の焦点が定まらない感も。終章では冷戦を終結させた大戦略として「封じ込め」を高く評価する一方で、冷戦後のアメリカが確たる戦略を欠いたままNATOの東方拡大を行ったことを指摘する。2023/07/20

Yuki2018

9
本書のレッスンは国家の「大戦略」の重要さ。大戦略とは国家が達成すべき目標で、変容する環境でも長期的ビジョンを提供する。大戦略なき国家はその場しのぎの対応しかできない。WW2から冷戦初期にかけて覇権国家アメリカの大戦略を描いたケナンが事実上の主人公。ユーラシア(露・独、今では中国も)が纏まると米・西半球勢力を凌ぐので、独・日本を復興させソ連を封じ込める必要があった。ケナンは手段として社会活力を重視しており、実際それがソ連の正当性を奪ったのだ。冷戦後、大戦略がうまく描けていないことが現在の混乱に繋がっている。2023/05/14

Ryo Sogawa

1
地政学に基づく米国の第二次世界大戦から冷戦までの戦略を辿った研究。2023/06/05

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