内容説明
自衛隊派兵、憲法改正、経済不況、言論統制…立花隆が「現在」を分析し、「歴史」を通観する! いま日本は、半世紀(ないし一世紀)に一度あるかないかといっていいほど大きな歴史の曲がり角を曲がりつつあるところだろうと思う。
<立花隆の「視点」>
●ブッシュに追従する小泉首相は、イラク戦争の本質を理解していない
●人質「自己責任」論は、根本的な認識が誤っている
●米英軍のイラクへの「先制攻撃」は、国際法違反である
●自衛隊の官製広報情報を垂れ流すメディアは、あの「言論の暗黒時代」を忘れたのか
●憲法9条があったから、日本は経済的繁栄を遂げることができた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
14
いかな天才といえど、視野狭窄を(フーコー流にいえばエピステーメーを)逃れることはできない。鬼才小室直樹すらバブルの本質を見抜けなかった。立花は日露戦争継続論を煽った戸水寛人東大教授をその例として出しているが、己自身がそうだという自覚はない。近未来予測は悉く外す。「今の日本は大きな歴史の変わり目」というキャッチフレーズも「プロレスは真剣勝負」というのと同種の物書きの売らんかなの煽り文句に過ぎぬ。政治そのものが無内容なので煽り言葉は〈政界再編〉くらいしかないが、究極の政界再編たる政権交代すら茶番であることを知2020/07/31
KJ.O
0
本当に憲法9条を改正する必要があるのか考えさせられる。憲法9条があるから戦後70年以上日本は戦争に関与することがなかったのは確かだ。また、2003年のブッショ政権によるイラク開戦について、元財務長官のポール・オニールが、政権発足当初からイラク戦争の計画があったことを暴露したり、 開戦時のCIA長官だったジョージ・J・テネットは開戦前にイラクの差し迫った脅威について政権内で真剣な協議がなかったことを自著で述べている。ブッショ政権が意図的な情報操作をしていた疑惑が濃厚だ。無批判にアメリカを支持するのは危険だ。2016/10/18
gdeh
0
開戦理由と日本政府がアメリカに肩入れした根拠は、他の関連本と同じだった。NGO関連のイラク国民話は考えさせられた。2011/07/22
ふじ
0
筆者自身のための覚え書きメモ集みたいな本(と、本人もそう書いてるが)2005/01/10
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