講談社文庫<br> すらすら読める枕草子

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講談社文庫
すらすら読める枕草子

  • 著者名:山口仲美【編】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 講談社(2023/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065304686

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内容説明

NHK「100分de名著」でも取り上げられた、『枕草子』を縦横に楽しむ快著が文庫化!

忍ぶ仲のマナー、人としてのエチケット、他者を思いやり感動する心。
現代にも共通する大切なことは、みな、清少納言が書き留めていた。

清少納言の随筆『枕草子』を、男と女のエチケット・人としてのマナーから読み解くと、身近な事柄としてなんと鮮やかによみがえることか! 千年前の古典が現代のわたしたちと見事につながっていく。斬新な視点からの構成、対訳と秀逸な解説で『枕草子』の魅力を余すことなく引き出した快著、待望の文庫化!

この本は、現代にも通用する普遍的な側面に注目して『枕草子』を読んでみたものです。読み終わった後、きっと清少納言の率直な発言、鋭い感性や観察眼に魅了されていると思います。私も彼女が大好きです。ーー山口仲美

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいご

27
「春はあけぼの...」あれは一体全体なんだったんだろう?とふと思って手に取った1冊★習ったはずなのに清少納言を1ミリも理解していなかったあの頃とは違ってとてつもなく面白く読めましたw1000年以上前の日本人と現代人の心が思った以上に変わっていない事に驚きました。(一夫多妻制だったところも驚きましたがw)恋愛や結婚、社会生活をある程度経験して大人になった今だからこそ楽しめる内容が盛りだくさんでしたw(何より著者が無茶苦茶読みやす訳してくれてるのでとても面白かった★)2023/08/19

豆電球

19
自然の描写が美しい随筆を想像していたら人間観察によって嫌いなタイプをディスるような文章が多くてちょっと驚きました。肯定的な文章を読むと共感するんだけど、否定的な文章を読むと反感してしまうという忙しさ。ただ1000年も前の女性が書いた文に共感できるというのがそもそも驚くべき事。人間の感覚ってそうそう変化するものではないのですね。しかしやはり「春はあけぼの」は群を抜いて素晴らしい。彼女の感性はとても独特でありながらセンスを感じさせ、苦手だなと思いながらもその存在がすごく気になる。きっと面白い人だったんだろう。2023/06/27

フジッコ

6
古典って、大人になってからじっくりしっかり読むと、とても面白い。びっくりするほど、現代と共通する感覚が多くて、こんな事あるあるとか、こんなおっさんおるおる!とか、色々楽しめました。原文音読して訳文も音読して、更に解説熟読。各章段の見どころ、平安時代特有の価値観、行動様式などがわかりやすく書いてあって勉強になりました。私はやっぱり、春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは少し明かりて、紫たちたる雲の細くたなびきたる。の第一段目が好き❤️2023/05/22

にゃお

3
この時代の女性って受け身な人が多いのかなと思ってたけど、清少納言の様に自立した考え方を持つ職業婦人(今は死語か)な女性も割りといたのかもしれない。じゃないと枕草子も広く読まれなかっただろう。ただ、結構偏ったものの見方や言葉がキツいので、近くにいたら仲良くなれないだろうなと思う。2023/04/11

にお

2
現代語訳があるので、題名通りすらすら読めます。 また、解説部分は随筆文の中身に留まらず、当時の社会情勢にまで及んでおり、期待以上の内容でした。 今まで清少納言を「知ったかぶりの、いけ好かないオバハン」だと思っていましたが、山口先生の名解説で清少納言のイメージが少し良くなりました。 本書は、現代にも通ずる「人としてのマナー」にテーマを絞って編集されたものですが、他の随筆文の解説も読んでみたくなりました2023/05/04

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