文春文庫<br> 恋忘れ草

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文春文庫
恋忘れ草

  • 著者名:北原亞以子【著】
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2023/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167920128

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内容説明

江戸の「働く女性」を描いた直木賞受賞作

新進気鋭の女流絵師・歌川芳花ことおいちの元に、「江戸名所百景」の大仕事が持ち込まれる。彼女は想いを寄せる彫師と生写しに出かけたいが、その男には女房と子供がいた。悩んだ末においちがとった行動は??(表題作「恋忘れ草」)。
江戸の町で恋と仕事に生きた6人の女たちの哀歓をあたたかく描き、第109回直木賞を受賞した連作短篇集。

※この電子書籍は1993年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

33
江戸で手に職を持ち、懸命に働いて生きている女性たち。 知らぬ間に恋に落ち、恋に破れ、恋に泣く。 己の手一つで生きていく女の矜持と、男に寄りかかりたい女の性を鮮明に描く。2024/10/17

のびすけ

23
独り身で働く女性たちの6編の物語。男社会の中で、仕事の困難や厄介ごとに苦しんだり、うまくいかない男関係に悩みながらも、前を向いて懸命に生きていく姿が描かれる。気持ちよくハッピーエンドで終わらないところが、むしろリアリティがあっていい。「恋知らず」のお紺、「恋忘れ草」のおいちの、ラストで自分を励ますような力強い言葉が印象的。少しずつ繋がりのある連作になっている所も味わい深い。2023/07/31

なおお

9
なんともしっとりと良い話ばかり。仕事に生きる女たちの恋模様6編。現代にも通じる話もあるが、江戸時代はもっと生きにくかったはず。それでも仕事を選ぶ女、困難に歯を食いしばる彼女達の姿が清々しい。2025/04/14

YOUCO19

3
時々読みたくなる時代物。道ならぬ恋を描いた同じ町に住む6人の女性。今で言うキャリアウーマンの彼女たちは今と変わらぬ恋の悩みを持っている。スマホがない分より一層切ない。どれもラストは生き生き。新聞書評で知った本。著者初読み。表題は直木賞受賞作。2025/05/18

cloud9

2
本屋さんで表紙に見惚れた1冊。中も良かった。2023/06/16

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