統一協会問題の闇

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統一協会問題の闇

  • 著者名:小林よしのり/有田芳生
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 扶桑社(2023/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594094249

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内容説明

安倍晋三元総理の銃撃事件を機に再び動き始めた旧統一協会(世界平和統一家庭連合)を巡る問題は、日本が抱えるさまざまな課題を浮き彫りにした。

銃撃犯・山上徹也を生んだ「宗教2世問題」、杜撰極まりなかった要人警護の在り方、不当な高額献金や悪質な勧誘に見て見ぬふりをした穴だらけの法規制、そして、結果として数多くの政治家が取り込まれていた「政治と宗教」の歪な関係など――。

1992年、芸能人や有名アスリートらが参加した国際合同結婚式が連日ワイドショーで報じられ、マインドコントロールによる勧誘や悪質な霊感商法が大きな社会問題となったにもかかわらず、なぜ、韓国発のカルト教団が日本社会のなかで今に至るまで存続できたのか?

その答えは30年前に遡る。

「オウムの次は統一協会だ……」

1990年代半ば、本書の著者の一人で、かつて『朝日ジャーナル』や『週刊文春』誌上で統一協会をテーマに批判記事を精力的に書いてきたジャーナリストの有田芳生氏にこう告げたのは、取材の過程で知己を得た公安の最高幹部だったという。

「当時、公安は統一教会をマークしていました。それにはいくつもの理由があります。(中略)なぜかマスコミではほとんど報じられていませんが、1969年、日本にあった統一教会の関連企業は、韓国にある教団系武器メーカーから殺傷能力のある空気散弾銃2500丁輸入し、この問題は国会でも取り上げられました」(有田氏)

公安の次なるターゲットが統一協会と聞いてから10年の月日が流れた2005年、有田氏が再び邂逅したその元幹部らに「(この10年間)何もありませんでした。今だから話せることを教えてください」と詰め寄ると、その元幹部は苦渋に満ちた表情でこう言葉を絞り出したという。

「政治の力があった……」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

172
小林よしのりと有田芳生が統一協会という宗教団体の問題をテーマに対談した一冊。どちらも綿密に調べられてて、すぐ近くにそういうカルト団体がいると思うとゾッとするし、政権にも深く根付いているのはさらに恐ろしいし、元総理がカルトと仲良いことを臆面もせずに言い出すところは恐ろしいし、怖いことばかり。せめて自分の周りはそういうのに侵食されないように頑張りたい。2024/02/04

Y2K☮

33
コロナ禍で実感したことのひとつは、テレビや大手メディアの報道がしばしば周回遅れでなおかつ忖度に塗れていること。そして、むしろそういった村社会から弾き出されている彼らみたいな人の著書を読む方がずっと勉強になること。統一協会の志向する国のあり方はまさに自民党や右派の主張と重なる。国際法を守らない韓国に対する安倍さんの毅然とした姿勢は素晴らしかったが、一方で選挙に勝つために反日的な協会から支援を受けていた。問題は当選することだけが目的の政治屋が増えすぎたこと。だから付け込まれる。野党はいまがチャンスなのだけど。2023/03/07

百式改(公論サポーター東海)

15
「空白の30年」「政治の力」「ステルス侵略」「戦争の最終目的が相手国の憲法を書き換える事」「赤報隊事件」等記憶にとどめておかなければ。オウム程のカルト集団は現れないだろうと思っていたが遥に凌駕する団体だった。これから始まる統一地方選や新大学生勧誘にまた暗躍するのだろう。正体を隠して近づいてくるので質が悪い。一刻も早く日本版反カルト法の制定を望む。2023/03/13

ぽんくまそ

11
大学に入学すると、学生の自治会が、何をおいても優先して新入生に警告することがあった。統一教会の学生組織である原理研究会の勧誘にのらないようにすることだ。それでも後輩が入信してしまった。全く知らなかったのは、統一教会が、空気銃を生産して日本に大量に持ち込んでいたことと、朝日新聞が襲撃された赤報隊事件の捜査対象であったことだ。元凶の文鮮明は長生きした末に死んだが、なお妻と息子たちや幹部たちが、日本をカモにし続けている。対談では出なかったが、世田谷一家惨殺事件も、一家が土地で統一教会ともめていた。2024/04/20

10
これは本当に放置しておくことは許されない問題。統一教会は徹底的に潰さないと。2023/03/13

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