内容説明
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10代のうちは、国語にも古典にもまったく興味が持てなかった著者が、大人になったある日、
「まいて雁(かり)などの つらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。」
という、『枕草子』の一節を見てふと心をつかまれた。
「ああ、『エモい』ってことか」
秋の夕暮れを見て、
冬の朝の寒さに震えて、
春の朝焼けの景色を見て、
夏の夜に雨音を聴いて、
清少納言が感じた「いとをかし」。
それは「まじエモい。」だったのだ。
*
本書は、枕草子、万葉集、古今和歌集、徒然草……などに綴られた古の言葉たちを、「いまを生きる私たちの感覚」に合わせて“エモ訳“した上で、超美麗なイラストによって視覚化した新感覚エッセイ。
ページをめくるたびに、先人たちが作品に込めた「エモパワー」を強烈に感じながら、切なくなったり、勇気がわいてきたり、なんともいえない胸いっぱいな気持ちになれる本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いこ
104
「日本の美しい文学」を「超訳(エモ訳)」した本。例えば「いとをかし」をエモ訳すると「マジエモい」で「心がゆさぶられ、なんとも言えない気持ちになること」。こんな調子で、先人の残した古典の文章や作品の中から「エモさ爆発」のものを紹介していく。一例で『枕草子』から。「いかにして 過ぎにしかたを 過ぐしけむ 暮らしわづらふ 昨日今日かな」これをエモ訳すると「ねーねー、いつ帰ってくる?あなたがいないと全然楽しくないのよ。寂しいわっ ラブ♡」…面白すぎ!全頁が素敵なイラストで彩られていて、美しい絵本のような所も○。2024/01/12
岡本
96
電車の広告を見て衝動買いした一冊。普段は読まない古典に四苦八苦しつつ、何度か読み返したり、綺麗なイラストを見つめたりと時間を掛けて読了。和歌を楽しめる域に達するのはいつの事やら。2025/05/06
R
69
古典文学の超訳本。枕草子をはじめとする随筆、短歌を原題調に読み下したもので面白く読めた。いわゆる現代語訳よりも、さらに口語より、若年層よりの意訳も含まれるので、読み込まれた情景そのものを現代の感覚で楽しめるのがよかった。改めて、文語で書かれているというだけで、その核となる部分は同じなんだなと、枕草子を読んでつくづく思い知った。今年の大河ドラマのネタ元も出てくるので、教養として、副読本としてほどよく楽しめた。2024/07/10
ムーミン
56
「いとおかし」は「マジエモい」。古典と現代の距離を縮めるワードになるかも。中学生の国語の授業に使ってみたいと思いました。2023/07/01
yuni
55
古文=呪文←これわかるなぁ。「いとをかし」を「まじエモい」と訳す。枕草子、万葉集、徒然草などの「エモ訳」を紹介したら普段机の上で突っ伏して寝ている生徒が背筋を伸ばして聞いてくれるかもしれませんよ。古文の先生はこの作品を授業に取り入れてみてはいかがでしょうか? 有名な枕草子の春はあけぼの。「春のエモといえば、夜明けね。〜略〜 そしてあたらしい春の日が始まるのよ。エモ!エモ!エモいわ」。爆笑です。枕草子、徒然草、古今和歌集などをエモいエッセイ×エモいイラストで古文を親しみやすくしてくれる一冊でした☺︎2024/05/01
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