内容説明
ロシアによるウクライナ軍事侵攻で、世界は「第三次世界大戦勃発」の恐怖に陥りました。
日本国内でも「日本はだいじょうぶ」という根拠のない安全神話が崩壊した瞬間でもありました。
ロシア・ウクライナ戦争は第三次世界大戦に発展するのか?
そもそも日本は、ロシア・中国・北朝鮮という、ある意味予測できない国々に囲まれています。
もしロシアが日本に攻めてきたら?
中国が台湾を侵略したら?
北朝鮮が核ミサイルを発射したら?
第三次世界大戦が起きたとき、日本はどうするのか?
日本の安全を守る軍事同盟、安全保障について、池上さんが解説します。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は今回のロシアの軍事侵攻について「国連がまったく機能しなかった」と語っています。ニュースでよく聞く「国連」。いったいどんな機関で、どんな役割があるのか?
そして、なぜ国連は戦争を止めさせることができないのか?
その仕組みについても解説します。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
94
リアル書店購入本。 ロシアが北方領土や北海道に攻めてくる可能性は低い…、しかし中国が尖閣諸島に攻め込み反撃した日本に対して敵国条項を突きつける可能性がある。こういうことはプロレスパワーゲーム程度にしておいて欲しいですね。さらに怖いのは日本側がプロレス中国にガチ噛みすること…かな?2023/07/31
楽
44
『知らないと恥をかく世界の大問題14』と重複する部分も多いのであっという間に読了■2015年の『日本は本当に戦争する国になるのか?』では安保法案成立に至る安倍政権の姑息な対応を取り上げたが、2023年ではこのタイトルとなっており、「はじめに」にあるように、「あってはならないこと」だが「ありえないこと」ではなくなってしまった■日本が攻撃されたら率先して戦うのは日本、それに対して協力するのがアメリカの立場■国連職員の採用事情、多額の分担金を負担して採用枠があるのに職員になる人が少ない、空き枠は他国が埋めるなど2023/07/16
akihiko810/アカウント移行中
41
池上彰が解説する、ロシア、中国、北朝鮮問題。「池上彰のニュースそうだったのか!!」の まとめ本。印象度B+ 昨今の世界情勢を知りたくて読んだ。一番気になるのは、ロシア・ウクライナ戦争だが、ロシアになぜ十分な制裁ができてないのかと言うと、インドがロシア派だからだという。大国である中国・インドがロシア派で、ロシアに制裁してるのがわずか40か国しかないということは、そりゃロシアの影響はでかいし、やりたい放題なのもうなずける。 あと面白かったのが、国連の仕組み。常任理事国5か国にロシアが入っているため、2023/12/15
速読おやじ
36
ロシアがウクライナに侵攻してから間も無く2年が経とうとしている。この平和な時代に戦争なんてと思っていたら、もう2年も続いているのだ。ロシアが核を使う、中国が台湾に侵攻する、北朝鮮がミサイルを日本と韓国に向けて打つ、そんな事が同時に起きたら、、、あり得ないと思考停止したいのだが、池上彰はそれを戒める。終章で国連が機能しない理由が書かれているが、常任理事国の拒否権と敵国条項がある限り、完全なデットロックだ。世界がひとつになるなんて夢のまた夢なのか。第三次世界大戦は秒読みなのか、それとも実はもう始まっているのか2024/01/13
kawa
34
池上さんお得意の小学高学年でも簡単理解。が実は、還暦過ぎの爺婆知らないシリーズ?(勝手に命名)。日米安保条約、日本が侵略されたら米軍自働参戦との理解だったが、実はそこに様々な前提があるのですね。池上シリーズをもっとリスペクトしなければ…今さらちょっと恥ずかしいのですが。2023/09/16