文春文庫<br> 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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文春文庫
妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

  • ISBN:9784167920098

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内容説明

大人気シリーズ「陰陽師」のアンソロジー。
夢枕獏による「陰陽師」短編2本と、「オール讀物」の「陰陽師」特集に掲載された新進気鋭の作家4名による短編を収録しています。舞台は平安時代にとどまらず、室町時代・戦国時代の陰陽師まで登場。時と場所が変わっても色褪せない、「陰陽師」の魅力が詰まった一冊です。(解説・細谷正充)

収録作品
・露子姫が見つけた不思議な烏毛虫は、食べれば食べるほど大きくなり…(夢枕獏「むしめづる姫」)
・信子姫に仕える、耳のいい女房。彼女は右耳には虫が棲んでいて…(蝉谷めぐ実「耳穴の虫」)
・鳥辺野で騒ぎを起こす少年は、博雅の腕を欲していた。その理由は?(谷津矢車「博雅、鳥辺野で葉二を奏でること」)
・足利義教の時代。法師陰陽師の兄弟が、蘆屋道満の式神に出会う(上田早夕里「井戸と、一つ火」)
・戦国大名・細川幽斎とキリシタン陰陽師が、「連歌」をもって妖に挑む(武川佑「遠輪廻」)
・晴明たちが出会った不思議な少年は、唐の国からやってきた「??(なた)」だった(夢枕獏「??(なた)太子」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

126
陰陽師短編集の一冊。5人の作家さんが紡ぐ6篇の物語。夢枕獏さんは本家本元、安倍晴明と源博雅が彩る世界。ついつい目の前に拡がるような幻想的な世界を味わえたのが良かった。その夢枕陰陽師にサンドされた4人の作家さんの世界もなかなか。上田早夕里さんは既読なれど、またあきつ鬼に会えたのが懐かしさを運ぶ。一番好みは谷津矢車さん。源博雅の左腕を執拗に求める少年のおどろおどろしさとミステリアスさのバランスが良かった。笛の音も淋しさ誘うのが良い。一つのテーマに絞ったアンソロは作家さんの独創性をたっぷり味わえるのが良いね。2023/06/25

KAZOO

98
「陰陽師」に対するトリビュートというか夢枕獏さんが体調不良のために最新版の陰陽師の単行本が出されないのでこれで代替ということなのでしょうか?夢枕さんの以前いだされている「虫めづる姫」と最近の「なた太子」は今までのシリーズ晴明ものです。ほかの作者さんのは晴明だけではなく様々な時代のものが収められていて(4人の方の作品)それなりに楽しめました。表紙の絵も村上さんが亡くなられたので今後この表紙を書かれた方に代わっていくのでしょうか?2023/03/13

真理そら

69
(夢枕)晴明トリビュートという雰囲気のアンソロジー。夢枕作は(虫愛ずる)露子姫関連が二編。蝉谷めぐ美、谷津矢車、上田早夕里、武川佑。博雅&晴明愛が炸裂している「耳穴の虫(蝉谷)」が一番好きかも。谷津作品は夢枕晴明への愛が感じられて好きだ。「井戸と、一つ火(上田)」は播磨国の法師陰陽師の話で『播磨国妖綺譚(上田)』所収の作品とのこと。楽しい物語だったので『播磨国~』も読んでみようかな。2023/03/17

ポチ

49
夢枕獏さんの晴明•博雅は会話も含めて独特な雰囲気がいいなぁ。陰陽師シリーズをまた読もうかな。2023/04/25

けやき

45
安倍晴明など陰陽師を描いた作品のアンソロジー。夢枕獏の「むしめづる姫」、上田早夕里の「井戸と、一つ火」がよかった。2023/03/12

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