小学館文庫<br> つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

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小学館文庫
つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

  • 著者名:高橋ユキ【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 小学館(2023/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072358

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内容説明

“うわさ”が5人を殺したのか?

 この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。
 2013年7月、わずか12人が暮らす山口県の限界集落で、一晩のうちに5人が殺害され、2軒の家が燃やされる事件が発生した。凶行に及んだ男が家のガラス窓に残した貼り紙に書かれてあった「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」。メディアはこぞって「犯行予告」と騒いだが、真相は違った……。
 気鋭のノンフィクションライターが、拡散された「うわさ話」を一歩ずつ、ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村を行く。発表のあてもないまま書いた原稿を「note」に投稿したところ思わぬ反響を呼び、書籍化。事件ノンフィクションとしては異色のベストセラーとなり、藤原ヒロシ、武田砂鉄、能町みね子ら各界の著名人からも絶賛の声が上がった。
 事件から10年という節目に、新章となる「村のその後」を書き下ろし加筆して文庫化する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

86
住民は12人、そのうちの1人が5人を惨殺って・・・。心を病み妄想を膨らませた果ての凶行という裁判所の結論は、ある意味想定の範囲。むしろ関係者にインタビューを重ねる著者の目を通して見えるこの集落の何とも言えない空気感が、印象に残る。おっとりした方言で語られる住民たちの証言に絡めとられるような感覚。限界集落の中で閉ざされた濃密な人間関係は、逃げ場も他者の介入もなく、ささやかな娯楽である噂話は容易に悪意や暴力に転じる。何が真実なのかはわからない。明確な「悪」はなくても事件は起きてしまった。苦い読後感が後を引く。2025/04/04

yukaring

65
『山口連続殺人放火事件』を追うノンフィクション。山間のわずか12人が暮らす限界集落で5人が殺され放火された事件。都会から村にUターンで戻ってきた男が田舎に馴染めずに孤立していく様子がライターさんの取材で明らかにされていく。中山七里さんの作品にもこの事件をモデルにしたものがあり興味深かったが、犯人の男が残したレコーダーに吹き込まれていた「噂話ばっかし、噂話ばっかし・・」という内容がリアルでゾッとする。いまいち真相ははっきりとしなかったが、犯人と被害者のどちらにも公平に調べて書かれた内容には好感が持てた。2023/06/25

しげき

35
田舎に住んでる私としては他人事ではないように感じた。狭いコミュニティなのでこのような事はどこでも起こり得る可能性があるのではないだろうか。田舎は田舎で難しい···2024/04/11

☆★☆ゆうる☆★☆

34
もともと事件が起こると「なぜこういうことが起きたのだろう?」が一番気になる性質なので、この本は興味深かった。著者が必要以上に自分を飾らず取材の様子を淡々と綴っていたので信頼できる気がした。その都度の気持ちの動きや考察なども率直で好感が持てた。実際自分もこの事件に対する認識が改まったので、報道による印象で「こういう事件だった」と決めつけてはだめだなぁと実感。2024/01/14

金吾

26
△村や村人の不気味な雰囲気は伝わります。話があまりまとまっていないように感じたため、ストレスを溜めながらの読書になりました。2024/01/15

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