内容説明
「神の子」じゃなく、私として生きたい。
旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!
〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。
この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)
(底本 2023年3月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
76
【恨むのではなく、許したい】旧統一教会教会長の娘「神の子」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、仮名ながら顔を出して発信続けた「小川さゆり」の半生を綴った手記。<結局、人は拠り所となる何かが必要なのでしょう。それは神様だけではなく、人や物に依存する人もいます。社会での人間関係がうまくいかないということも、宗教にはまり込むきっかけになると思います>。宗教には「優しい人」が多いから。⇒2023/07/07
読特
60
「精神の疾患で嘘をつくので会見を中止せよ」。記者会見。2世の元信者の告発。突如入ったFAX。真実を隠したいのか?逆に信憑性が増す。…本書は決して読みやすい文体ではない。プロが書いたものではない。それ故に伝わる”生の声”。生まれて育った家の習慣。当たり前のこととして受け入れる。自分達だけが知っているという選民意識。貧しくても苦しくても、特別な存在と意識づけられる。学校では疎外され、教団活動では受け入れられ、仕込まれる連帯感。…信仰の自由。親の自由でも子どもには選択余地がない。”宗教2世”を救う法整備は急務。2023/08/25
キク
51
宗教2世という言葉に反応する自分がいる。自分で宗教を選んだ第一世代とは違い、生まれた家庭という子供にとっては世界の全てである場所で、親の信仰とともに育つ子供たち。家庭ということでは僕はすごく自由にさせてもらったけれど「生まれた家庭」という部分を「生まれた国」や「生まれた時代」や「生まれた人種」に入れ替えると、それは自分ごとの問題になる。宗教2世の人たちの悲痛な叫びは、あるいは僕の叫びでも全然おかしくはなかった。自分では気づいていない自分の叫ぶ声を、彼らの悲痛な声のなかに聞いて反応しているのかもしれない。2024/09/14
ばんだねいっぺい
34
読みやすくまとめてくれているけれども、もっともっといろんなことがあったのだと推察します。宗教に限らず、いわゆる家族から独立する自由そのものを権利として明確にする必要があります。2023/08/07
マイケル
34
昨年7月の安倍元首相銃撃事件をきっかけに表に出てきた旧統一教会「宗教2世」問題。驚きの内容で一気読み。まわりは全て「サタン世界」と断じ地獄に落ちると脅して生活の自由を奪う。養子前提で続ける妊娠出産。聖書のアダムとエバの「原罪」は最近読んだ本「ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)」を思い出す。韓国は神が選んだアダムの国。男女交際恋愛禁止。従軍慰安婦の霊が憑いた日本人。生活費・教育費切り詰めて献金。宗教の問題として放置し無策だった日本。旧統一教会以外にも有りそう。今後の対策が望まれる「宗教2世」問題。2023/04/02
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