内容説明
藤井聡太が対局中に豚キムチうどんを注文して、
千駄ヶ谷の聖地と化した「みろく庵」。将棋指し御用達のこうした店では、
昔から棋士たちが勝負の傍ら、飲みかつ食い、素顔を見せてきた。
どんな世界にも、表があれば裏がある。現役棋士が小声で明かす、
メディアには決して登場しない「本当の現場の将棋メシ」。
解説=高橋茂雄(サバンナ)
※この電子書籍は2020年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
60
将棋メシというと、藤井先生の影響で豪華なものというイメージがついてしまったが、もちろんそんなことはなく、おやつが供されるのもレアなケースのようだ。一般的には対局の合間を縫って大急ぎでかきこむものだということで、健康面を心配してしまう。有名棋士との交流もこんなことまでいいんだろうかと思うほど赤裸々に書いてあって、おもしろく読ませていただいた。2023/03/21
forest rise field
29
将棋会館近くの思い出の飲食店を紹介しつつ、棋士達のエピソードを描く。あまり将棋界には詳しくないが面白かった。意外なのは、当日対局した敵味方同士も将棋が終われば一緒に食べたり呑んだりもする。対局終われば同じ将棋仲間という感覚だ。千駄ヶ谷のチャコあめみやという店で1kgのステーキの塊を棋士4人でモクモク食べるエピソードが好きだ。2023/10/05
こまごめ
20
先崎先生、室屋女流の事かなりお気に入りですね。性格がサバサバしてるので気が合うのかな?あと先崎先生とお酒飲むとエッセイに書かれる可能性あるけど、それでも一緒に飲むのは先崎先生のお人柄かもしれませんね。 千葉涼子女流は子育てのお話を赤旗日曜版に書いていて、いいお話だったので切り抜いて保存してます。2024/02/29
hiroy
9
出張時に読もうと思ったら勢い余って前夜に完読。先崎さん男だなあ。会長もやっぱりいい男だなあ。肉体労働の奨励会員30名を放っておいて他で打ち上げやってたらしい役員達っちゅうのは誰なんだ一体。まあ、調べりゃわかる事だがな。30人だから一人1万はいかないとして30万弱、これを二人で割ったら結構大変だけど奢る方にとっても一生の思い出だよな。で、アメミヤチャコのステーキ食いに行きました。炭火焼きでやたらと美味かった。表紙のステーキが皿まで含めてそっくりだったことに今気が付いた。イラストレーターも現地取材してますねw2023/04/27
アイ
7
本屋で見かけ、3月のライオンの監修の方では?と気になり購入。将棋に興味はないが、将棋メシを見たいミーハー心で読む。面白かった!メシを絡めた棋士たちのエピソードが良い。著者の他のエッセイも読みたくなった。2023/05/16