角川春樹事務所<br> パルウイルス

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角川春樹事務所
パルウイルス

  • 著者名:高嶋哲夫【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 角川春樹事務所(2023/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758414371

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内容説明

歴史上もっとも多く人の命を奪ったのは、戦争ではなくウイルスだ――『首都感染』の著者が警告する、コロナを遥かに凌駕する未知なるウイルスの覚醒とは? 
コロナ禍においてアメリカ疾病予防管理センター(CDC)で顧問として働き、ニューヨークのコロナ対策に尽力した遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のニックに仕事を依頼され、極秘にバイオ医薬品企業ナショナルバイオ社のP3ラボを訪れた。感染力のあるウイルスやバクテリアを扱うP4ラボ内で、カールは未知のウイルスを発見する。そのウイルスは死んではいたが、凶暴なエボラウイルスに似たものだった。「もしこのウイルスが活性化したら……」。カールの懸念をニックは一顧だにしない。だがニックだけでなく多くの者が発症し、次第に感染者が増えていく。事態を収束させるために尽力するカール。そしてウイルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつきはじめ――。話題沸騰、米国発売決定の衝撃作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

201
以前から気になっていた高嶋 哲夫、初読です。アフターコロナの新型ウィルスパンデミック小説、面白くなくはないですが、新型コロナウィルスを経験した今では少し物足りない感じでした。永久凍土の下には未知のウィルスが沢山潜んでいるのでしょうか❓ http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=69332023/03/23

パトラッシュ

135
せっかく優れたテーマや面白い題材を見つけても、小説を書く技術が未熟なため台無しになる作品の典型だ。突然アメリカ国内で発生した高死亡率の新型ウイルス流行の謎を追うドラマは多くの先例があるが、主人公や医師コンビが魅力的でなく、CDCや政府は危機感ゼロで動きがのろい。アラスカとシベリア間が簡単に密入出国でき、ロシア国内でアメリカ人が違法捜査しても善意の協力者ばかりで、軍や情報部が全く出てこない。いくらでも面白くできる素材をなぜ懸命にぶち壊すのか。作家志望者なら絶対にマネしてはいけない見本として座右に置くべきだ。2023/04/07

KAZOO

107
高島さんのめずらしい海外小説で主人公も外国人となっています。製薬業界を巻き込んでの話ですが舞台はかなり大掛かりなものとなっています。シベリアでのマンモス発見で新たなウィルスが発見されます。コロナが一段落したところでまたこのような事態が発生します。その対策などやそのウィルスをどうするかといったことで話も大きくなります。若干話が拡散されていてもう少しまとめられればという気がしました。2023/11/11

ゆみねこ

81
コロナの収束が見えてきた頃、アメリカCDCの遺伝子工学研究者のカールは旧知の医薬品企業の副社長・ニックの依頼でシベリアの永久凍土から発見されたマンモスの肉片を調べた。そこにあったのは未知のウイルス。凶暴なエボラウイルスに似たそれの感染を阻止し、事態を収束させようと奔走するカールとバディのジェニファー。帯の「歴史上もっとも多く人の命を奪ったのは、戦争ではなくウイルスだ」との文章に納得。お薦め本!2023/03/22

yukaring

76
人類や地球の未来に警鐘を鳴らす未知のウィルスの覚醒。『首都感染』のステージが上がりアメリカ、アラスカを舞台に人類のいく末をも考えさせるようなストーリー。元CDCの遺伝学者カールが見つけたのはエボラウィルスに似た未知のウィルス。それは死んでいたが謎のウィルスによる感染は広がっていく。感染源を探して飛び回るカールとジェニファーだがウィルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつき始め慄然とする。そして彼らが辿り着いた感染源は・・。決してただのフィクションだとは楽観視できない、未来に対する憂いを感じさせる物語。2023/04/24

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