正しい核戦略とは何か - 冷戦後アメリカの模索

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正しい核戦略とは何か - 冷戦後アメリカの模索

  • 著者名:ブラッド・ロバーツ/村野将
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  • 勁草書房(2023/03発売)
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  • ISBN:9784326303144

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内容説明

ウクライナ戦争でロシアは「核の恫喝」を行い、北朝鮮は今も核開発を続けている。日本でも核共有の議論が高まった。今こそ核戦略のリアルな議論が必要だ。米国は中露や各地域の核問題にどう対峙したのか? 核の傘を保証するには何が必要なのか? 第一人者が冷徹に評価していく。最近の展開をカバーした新章と、監訳者解説つき。

目次

謝  辞
序 論

第1章 冷戦後における米国の核政策・核態勢の発展
 冷戦の遺産
 ジョージ・H. W. ブッシュ政権
 クリントン政権
 ジョージ・W. ブッシュ政権
 オバマ政権
 新たな抑止指針
 3つのNPRにおける継続性と変化
 近代化の問題
 変化する政治環境
 近代化と軍縮

第2章 第一の新たな問題──核武装した地域の挑戦国
 中東における問題
 新たな問題──北朝鮮からテキサス州オースティンへ
 核兵器に関する北朝鮮の主張
 北朝鮮の核使用の妥当性
 新たな紛争レベルにおける抑止上の課題
 結  論

第3章 地域における新たな抑止戦略
 地域の抑止アーキテクチャを強化するための包括的アプローチ
 弾道ミサイル防衛による抑止とその他の価値
 地域抑止のための米国本土防衛の価値
 抑止戦略の最適化
 核の代わりになるものはあるのか?
 われわれにとってのセオリー・オブ・ビクトリーに向けて
 グレーゾーンにおける効果的な抑止
 レッドゾーンにおける効果的な抑止
 ブラック・ホワイトゾーンにおける抑止
 われわれにとっての重要な前提
 恫喝戦略への対抗と戦争の勝利
 結  論

第4章 第二の新たな問題──プーチン率いるロシアとの関係
 1984年から2014年へ──複数の「リセット」
 核の次元──収束する未来か,分岐する未来か
 戦争と抑止問題への回帰
 ロシアのセオリー・オブ・ビクトリー
 戦略的不安定性の新たな要因
 米国への示唆

第5章 進化する米中関係
 関係改善の促進──1989年から2014年へ
 米中関係における核の次元
 非公式対話からの教訓
 米中の核をめぐる将来シナリオ
 戦争と抑止の問題へ
 中国のセオリー・オブ・ビクトリー
 戦略的不安定性の新たな要因
 結  論

第6章 欧州における拡大抑止と戦略的安定性
 拡大抑止を定義する
 NATOの核政策──1991年から2009年
 2010年の戦略概念から抑止・防衛態勢見直しへ
 DDPRの履行とクリミア・ショック
 重要性を増す課題──新たなNATO・ロシア関係における抑止
 結  論

第7章 北東アジアの拡大抑止と戦略的安定性
 変化する安全保障環境と拡大抑止に対する新たな要望
 拡大抑止を適用・強化するための方策
 実施にあたっての課題
 結  論

第8章 核をめぐる安心供与の諸問題
 核の傘による同盟国への安心供与
 核の傘を提供していない同盟国・パートナーへの安心供与
 NPTに加盟している非核兵器国への安心供与
 戦時における敵国への安心供与
 ロシア・中国に対する安心供与
 米国への安心供与
 競合するアジェンダ
 結  論

結 論
 さらなるステップに向けての条件は現時点で整っているのか,あるいはすぐに整うのか
 核兵器反対と軍縮賛成派のための教訓
 米国の核兵器賛成派への教訓
 敵にとってのセオリー・オブ・ビクトリーとそのリスク
 われわれにとってのセオリー・オブ・ビクトリーと米国の核兵器
 米国の核態勢への示唆
 歴史的視点の結びにあたって

終 章 これからの核戦略,核政策,核態勢見直しへの示唆
 最初の問い──バランスのとれたアプローチはまだ必要か
 政治的,法的手段によって今以上に何ができるか
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

メロン

7
核の議論は、近年の日本では「核廃絶」という歴史的教訓を踏まえた論調が先行してきた。一方で近年の安全保障環境の変化により、核武装から核共有まで含んだ議論へ拡散しつつある。日本では「核廃絶」と「核の傘の下にある矛盾」が注目されてきたが、「核戦略とは何か」を安全保障の観点で考える議論は薄かった。 冷戦終結後の「核の忘却」(90年代後半〜10年代前半)までは、この状態でも回ってしまったのだろう。だが情勢変化に伴い、「核武装は安上がり」といった明らかに誤った言説が国政政党から出てしまっている現状がある。2025/12/15

ポレポレ

4
軍縮、軍備管理か、軍備増強かという安易な二分論ではなく、様々なアクターの観点、国力と意図、核兵器と通常兵器、それぞれの地域の事情、エスカレーション、NPT体制維持や将来の良い/悪い可能性など広範な分野に目を配りつつ核戦略について分析する硬派な分析。グレーゾーン、レッドゾーン、ブラック・ホワイトゾーンやセオリー・オブ・ビクトリーなど、興味深い概念も出現。2024/07/01

大蔵大臣

2
米国の核攻撃を招かない程度での核の威嚇・瀬戸際戦略を用い、政治的な目標を達成しようとする地域敵対国に対処するにはどうするべきかと言うのが本書の中心的な問い。抑止が破綻した後の具体的な行動プロセスを考え、米国の政治的な目標に合致する形で抑止を回復させる「セオリー・オブ・ビクトリー」の構築を主張。また冷戦後の米国が行ってきたBMDやCPGSなどの地域抑止力強化への評価、同盟国への安心供与、軍備管理など様々な核政策を振り返り、最後に米国にとってあるべき抑止政策を述べている。2023/04/16

okadaisuk8

2
最終的には核軍縮を目指すべきだし、諦めるべきでもないが、足もとの状況もよく見なければならない…と説く。性急な軍縮には反対するが単純な核武装強化論者のこともいさめているので、中道的な立場ということになるのだろう(異論のある人もいるだろうが)。しかし、核抑止の概念などは想像以上に体系的に論じられ練られているようで、まず基本を学んでから読んだ方がベターだったかも。論旨のコアではないが、日本への原爆投下が終戦を早めたとの主張にはやっぱり米国人だね…と残念な気持ち。2022/12/08

takao

1
ふむ2025/07/01

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