内容説明
「君のためなら世界を滅ぼしたっていい」
修道女クラウディアは侵略されて滅んだ国の王女。
敗戦を理由に殺された家族の骸が晒され、
自国民に石打たれ辱められている姿を見た彼女は憎しみと絶望から
『神の愛し子』であるクルトを堕落させ、世界を滅ぼそうと試みる。
淡々と祈祷をこなす彼に取り入り
『暴食』『怠惰』といくつもの罪を犯させたものの、
世界が滅びる様子はない。
焦ったクラウディアはクルトを『色欲』に溺れさせようとするが、
思わぬ学習能力の高さを発揮した彼に逆に熱く翻弄されて──。
神の子×亡国の王女、疑似楽園で望むは世界の崩壊──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーシー
9
両親と弟を理不尽に殺され死後も貶められているのを目撃したヒロインは絶望しこの世界を壊そうと復讐を決意する。そして「神の子」の世話係になり彼を堕落させようとするが…。 罪深い人間の業や清らかな楽園そして宗教観が描かれた読み応えのある深いお話でした。 これから旅立つ「巡礼」一行の旅の様子も読みたいなと思いました。2023/03/09
やまと
6
作者とレーベル買い。 凄く良かった。ヒーロー目線の話をもっと読みたかったかなか。2023/03/10
しじまいずみ
1
本人たちの気が済んだならそれでいいな、と思った。2023/04/22