内容説明
「ヨーロッパの祖母」となった都市の盛衰
ローマ帝国の中心がコンスタンティノープルに移った4世紀末、西方に新しい都が台頭する。イタリアの都市ラヴェンナにおいて、アリウス派のゴート人とカトリックのローマ人は競って、比類なき建造物とモザイクを次々と創りだした。以来300年にわたりこの町は、学者・法律家・職人・宗教人を魅了し、まぎれもない文化的・政治的首都となる。この特筆すべき歴史をみごとに蘇らせて、本書はイスラーム台頭以前の地中海世界の東西の歴史を書き変え、ビザンツ帝国の影響下にラヴェンナが、中世キリスト教世界の発展にとっていかに決定的な役割を果たしたのかを明らかにする。
全37章の多くは、皇后ガッラ・プラキディアやゴート王テオドリックら支配者から、古代ギリシアの医学をイタリアに蘇らせた医師の業績まで人物に注目しつつ、多様な民族・政治宗教勢力のるつぼであったこの都市がヨーロッパの基礎を形づくっていくさまを追う。そして、都市史をより広い視野から地中海の歴史のなかに位置づける。
美しい図版と最新の考古学の知見によって、ヨーロッパと西方の文化へのラヴェンナの深い影響について、大胆かつ新鮮な解釈を提供する1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
17
モザイク画がめっちゃきれいです。このあとヴェネツィアに主役を奪われていくんですね。2023/01/04
MUNEKAZ
10
口絵の美しいモザイク画に誘われて、イタリア北東部の都市ラヴェンナが辿った古代末期の数奇な歴史を追う。東ローマ帝国の西方における橋頭保にして、ローマ教会の司教座都市。なので自ずからその雰囲気はラテン語とギリシャ語の混じるバイリンガルなものに。さらにそこにランゴバルト族の英主テオドリックの支配を受けた経験が加わり、出来上がったのは「ローマ帝国」「キリスト教」「ゲルマン文化」が入り混じる、まさに「西ヨーロッパ」そのもの。カール大帝の訪問で幕を閉じるラストは、ラヴェンナが西欧文明の苗床になったことを物語っている。2024/10/09
じょあん
3
ラヴェンナの栄光の時代、400年頃から800年頃までを扱う。ガッラ・プラキディア、東ゴートのテオドリック王、ユスティニアヌス大帝、さらに歴代のラヴェンナ司教や逸名の世界誌家、カール大帝などーーラヴェンナに大きな足跡を残した人物を軸に歴史が描かれる。ラヴェンナから見たローマ、ビザンツ、東ゴート、教皇、フランクの歴史とも言える。一つ一つの章を積み重ね、ヨーロッパの誕生につながる終章へと導く記述。聖ヴィターレのモザイクも重要な要素であった。ラヴェンナはまさに「ヨーロッパという合金を生み出した坩堝」だったのだ!2023/01/09
takao
2
ふむ2023/01/05
疾風
1
都市ラヴェンナをキーとして西ローマ〜カール戴冠までのイタリアを詳説する。カラー写真頁もボリュームあり美しい。ただ本文はやや読みづらく、ある程度の知識が無いと何が起こっているか分かりづらい。各時代の勢力図的なものをもっと豊富に入れてくれれば理解の助けになっただろう。2024/02/10
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