健康ライブラリー 女性の発達障害 困りごとにどう向き合うか

著者名：司馬理英子【監】

講談社（2023/03発売）

• ISBN：9784065308172

内容説明

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【生きづらさをやわらげ自分を元気にする】

発達障害は、男子のほうが症状は目立ちやすく、発達障害と診断される子も多いです。大人になると、男性は会社など社会的に適応していても、家庭において発達障害のために、種々の問題が起こることがよくみられます。

一方、女子の症状は目立ちにくく、診断を受けないまま大人になる人が多いです。その後も、女性は相対的に環境への適応能力が高いために、問題なく大人になっていくとみられる例も少なくありません。

しかし、女性は男性より家事労働の時間が長く、出産、子育てでも大きな役割を担います。そのために、発達障害の女性は、たとえその程度が軽くても、妻として、母としての役割が大きな負荷となり、生きづらさが顕著となり、生活するうえでの困り感が重くのしかかるのです。

また、夫婦ともに、あるいは子どもにも発達障害の傾向があると、家族間に問題が起こりやすいのです。誰かに相談することもできず、つらく苦しい状況のなかで悩んでいる女性も多いです。

本書では女性の発達障害について基礎から解説し、あなたの生きづらさの原因をひも解き、あなたと家族が過ごしやすくなるための日常のアドバイスをしています。

本書が、あなたの日々の暮らしを少しでも楽にするための一冊になることを願っています。（まえがきより）


【「女性なのに」という視線が苦痛に】
発達障害の特性によって苦痛や生きづらさを感じるその背景には、「女性なのに」というかたよった視線も影響しています。特性による言動やふるまいは、社会で求められている「女性らしい」役割やイメージとはかけ離れていることが多いのです。そのギャップが、特性のある女性たちを苦しめています。


【本書の内容構成】

１　発達障害ってどういうもの？
２　プライベートでの困りごと――こんなとき、どうする？
３　職場や学校での困りごと――こんなとき、どうする？
４　自分をいたわり、励ます方法を身につける

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[さり]

恋愛のトラブルに巻き込まれやすい。 嘘が見抜けずに騙されやすい お金やセックスが目当てで近づく人や悪意のある人を見抜けない 拒否や断ることができない

2024/12/18

[summer]

自分に当てはまるかなと思って興味本位で読んでみましたが、やはり違うなと実感。忘れ物とおっちょこちょいは当てはまります。笑

2023/05/13

[みきぷいぷい〜ん]

私もADHDと似た感じの傾向を持っていて、生活の中でも周囲から「そそっかしい」「うっかりしてる」とよく言われる。それだけならまだしも、最近ごく一部だが「やる気が無い」「反抗している」と受け取る人が現れて辛い（汗）その例はその人が極端なだけなのでまぁいいが、単純にある一定水準までは普通にできるようになりたいと思って色々工夫しているが…中々うまく行かない。例えばチェックリストを作っても、チェックリストごと失くすなど（笑）医療でも全容が解っていないなら深追いできないかもだけど、WAISだけでも受けてみたいな。

2024/12/23

[あさい]

女性のことに焦点を当ててるのが面白い。感情労働や家庭において外との交渉を任されがちな側の人間がADHDだと事故りやすいといったことについて。

2024/12/17

[しなもん]

ASD傾向があるため読んだ。女性医師による新しい本で優しい内容だった。食事や睡眠などの生活習慣のリズムを保てないことも発達障害の特性の一つ。相手がどう思うか、傷つけないか考えてから発言する。相手の話をさえぎらず、最後まで聞く。仕事の完成度は7割を目安に。帰宅後の1，2時間、休日の丸一日ひとりで過ごす時間を確保する。セルフケアアルバムを作る。

2023/05/07