内容説明
今日のウクライナ紛争も、アフガニスタンの混迷も、中東諸国の対立も、戦前の地政学上のグレートゲーム(ユーラシアを巡る欧米とロシアの闘い)および戦後のアメリカとソ連による「冷戦」の時代に、その原因がつくられたものだ。
欧米の歴史書、研究書から資料にいたるまで渉猟した研究家が平易な言葉で解説する、あまりにリアルな「冷戦の戦後世界史」。
なぜ世界各地で戦争や争いが続くのか
世界経済はなぜ不安定なのか
「アメリカVS.ロシア」の視点から迫る歴史
「地政学&冷戦」で国際関係の謎が解ける
すべては「米ソ対立=冷戦」から始まった
(本書のおもな内容)
●日本に原爆が投下された本当の理由
●マッキンダーの地政学”ハートランド論”
●「ロシアと欧米の闘い」は100年以上続いている
●東欧や中東はなぜ常に不安定なのか
●反共政策トルーマン・ドクトリン
●北朝鮮に50発もの核を落とそうとしたマッカーサー
●アイゼンハワー”軍産複合体”演説の謎
●朝鮮半島は米ソともに関心が薄かった
●金日成という駒を使ったスターリンの読み
●傀儡政権を使って諸外国を支配したアメリカ
●米ソ最大の代理戦争だったベトナム戦争
●アメリカとサウジアラビアの微妙な関係
●米ソ核軍縮交渉の激しい舞台裏
●中国の改革開放も冷戦の一部だった
●レーガン・ドクトリンと疲弊するソ連
●ゴルバチョフを指導者に推したサッチャー
●民主化の余波――東欧の覚醒と天安門事件
●ロシアがウクライナに侵攻した理由
●中国の台頭と軍事大国ロシアの復活――現代のグレートゲームへ ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sakadonohito
6
英露のグレート・ゲームから現在まで20世紀の出来事を中心にした世界史。というか米露の歴史。どうしてこの本を読もうと思ったのか思い出せない。アメリカのアジア政策が無知・無関心・楽観的すぎて腹が立つ。今の東アジアの状況を作ったのは全部アメリカのせい。日本を潰すために傾けた情熱と同じくらいの熱量を他の地域にもしてほしかった。アメリカの対外政策は、チャーチルの「アメリカは常に正しいことをする。他のあらゆる可能性を試した後に」みたいな皮肉を思い出した。本当に言ったかどうか定かではないらしいですが。2025/07/12
夢読み
2
本書に記されているが、ライス国務長官(当時)が語ったという言葉、「ロシアは世界人口の2%でありながら、陸地の15%・天然資源の30%を保有している。このような状態を続けるわけにはいかない(文改変)」が、今のロシア・ウクライナ情勢の核心を物語っているのだろう。本書で語られている冷戦の経緯を知れば、「独裁者の常軌を逸した戦争」とは言い切れないことが分かってくる。とはいえ、冷戦以降、東欧諸国が離れていっているのは事実で、それはなぜなのか? →コメントに続く 2023/03/19
こたつむり
1
歴史は語り手の主観から逃れることができないから、複数の視点から捉えることが大切。本書はその一つの視点として活用できる優れた歴史書。例えば、ウクライナに攻め込んだロシアを単純に悪として切り捨てるのではなく、その向こう側にある思惑を提示してくれる。分かりやすく書いてあるし、読み応えもある。シンプルな装丁は著者の自信の表れなのかもしれないね。2024/04/08
nanagou
1
日本で普通に暮らしていると、知らず知らず西欧よりの単一した物の見方に慣れてしまいます。違和感もなく。大国のリーダーはしたたかだし、ズルい。旧ソ連や南米の独裁国家が悪というのは、単純すぎる見方だと知れました。2024/03/03
r
0
昔の勉強のふりかえり パターンを読み解く重要性、たしかになあ。2023/10/02




