内容説明
なぜ私たちは周りの人が欲しがるものを欲してしまうのか。社会学者ルネ・ジラールは欲望の法則を暴き、それを体系化した。複数の企業を経営する著者が、ジラールの理論を解説しながらマーケティングの心得を説くとともに、盲目的な欲求から離れる術を明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coffee
32
模倣理論に基づく、欲望のほとんどは模倣によるものであるというのはなるほどと思った。 一方で模倣による『薄い欲望』を否定しつつ、自己内在的な『濃い欲望』を支援するという二項対立には共感できなかった。なぜなら、ここでいう『濃い欲望』も元を辿れば模倣(=『薄い欲望』)に始まっているのではと思ったから。 そういう意味では、二項対立ではなく、模倣による欲望をポジティブに捉えた上で、その上で自分の人生をかけてでも追いかけるべき欲望を探っていくということが重要なのではと個人的には考えた。2024/08/25
takehiro
15
〜が欲しい〜がしたいという気持ちは自分の内面から来ているのではなく、他人の模倣であるという説。他者の欲望に振り回されるのではなく、自己理解を深めて本当の自分の欲望を満たすことが大事なのかなと思いました。2023/10/10
三井剛一
13
欲望は自発的に内から湧き上がるものではなく、他人の望んでいるものを模倣しているに過ぎない。正しく、「隣の芝生は青く見える」。本書を読んでも、自分自身、模倣してることに気づかないことが多いと思う。 欲望の模倣のサイクルから抜け出さねばならない。同じものを望んでいる先には、醜い争いしか起きない。争いから降りる。 自分が心の底から充足できるものは何か。 時間がかかっても考えねばならない。2023/08/04
雪駄
12
以前に「オレはなぜBMWに乗りたいんだろう」とマジメに考えたことがあった。結論は自己顕示欲が要因の大部分を占めると思えたのでかなり自己嫌悪したことを思い出した。この本を読みながら感じたのは、大変な宿題に手を付けねばならなくなったというものだった。どうしたら周囲を取り巻く浅い欲に惑わされず、深い欲望に人生を費やすことができるか。その為には自分と向き合う時間がもっと必要だ。オレがどんな人間か。また、その欲望は人生を費やすに値するか。考える時間はあるようでない。これを意味のある読書にしたいと思った。2023/11/28
はるき
9
人間が如何に人真似して生きているのか。好きも嫌いも何もかも、誰かの影響から逃れられない悲しい性。面白いテーマなんですが、堅苦しさがなぁ(^_^;)読むのが大変でした。2024/08/07
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