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内容説明
(章立て)
文庫版によせて
望月新一教授からの寄稿
第1章 IUTショック
第2章 数学者の仕事
第3章 宇宙際幾何学者
第4章 たし算とかけ算
第5章 パズルのピース
第6章 対称性通信
第7章 「行為」の計算
第8章 伝達・復元・ひずみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
15
【朋来堂科学部課題図書】最初の課題本は数学の話。以前フェルマーの最終定理を調べた時にちょっと登場した望月先生。どうもクロード・シャノンが私と世界の解をつなぐ鍵のような気がしてならない。2024/05/28
sheemer
13
聞き読みIUT理論の解説をしようとした本。もとがニコ生のMathPowerの講演に基づくそうで、実際に講義録的な呼びかけが随所になされる。のと、講演が元なせいか、文章の冗長な繰り返しが多い。ちゃんと整理すれば、30%程度は短縮されそうに思う。聞き読みだが、わずかに出てくる数式はちゃんと理解できた感じだった。が、ニコ生の講演も見たので理解できたのかもしれない。素人向けの解説書で数式をなるべく使わず比喩で、ということだが、もう少しだけ奥まで話してもらいたかった気もする。テキスト版も呼んでみるべきか…2023/04/25
ドラマチックガス
12
文庫化を待っていた本。NHKスペシャルは録画してまだ見ていない。正直、いまいちだった。もとより、IUT理論をこの本で理解できるなどとはまったく思っていなかったけれど…取り敢えず、足し算と掛け算をわけて考えようというぶっ飛んだ発想だった、ということなんだけれど、「足し算と掛け算って実はこんなに違う」と「対称性とは」という話が全体の半分くらいで、正直ここまで繰り返さなくていいよ、という感じだった。著者の方のわかりやすく、読みやすくという思いを受け入れられなかったもどかしさ。2023/05/20
かもすぱ
12
京都大学の望月教授が発表して数学界に大論争をもたらしたIUT(宇宙際タイヒミュラー)理論。数学の難問であるABC予想を証明できるかも知れない鍵は、なぜ大混乱をもたらしたのか。数学界の状況や、望月教授を取り巻く環境を織り交ぜながら、ABC予想がなぜ難問なのか、IUT理論とはざっくりどんな仕組みなのかを解説する。以前NHKスペシャルでABC予想とIUT理論の特集があり「数学で宇宙の話!?足し算と掛け算の関係を説明するのにとんでもない苦労があるんだな」と感じたが、この本を読んでもう2周くらい同じ感想になった。2023/03/29
シタン
10
【科学部課題図書】望月先生と親しい数学者によるIUT理論の一般向け解説。前置きとして数学者の仕事や望月先生の人柄、IUT理論の革新性などの話がある。望月先生自体がだいぶ興味深い。参照されているブログも読んだが、外国語を使うことに対する考え方は結構過激。IUT理論は、アナロジーを駆使して直観的に説明を試みていて、その雰囲気を味わえる。重要な点は足し算と掛け算の分離、異なる数学の舞台を想定し舞台間で対称性通信をすることらしい。群論を勉強しておくと理解しやすいかも。数学がいかに直観的かも体感できて良い。2024/04/29
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