内容説明
コロナ禍を吹き飛ばす、令和のお仕事小説決定版
家族の幸せの設計図、描きます!
「読めばすっきり温かく、気持ちまでリフォームされること請け合いだ」 書評家大矢博子さんも太鼓判!!
「みんなで幸せになりましょう」クライアントに寄り添う設計を心掛けた父の遺志を継ぎ、二級建築士となった楠さくら。さくらが勤める父が世話になった木之本工務店に、ある時川沿いのスポーツ用品店から改装の依頼が。さっそく現地に赴いたさくらだが、店は昔ながらのジリ貧で店主も安くあげてくれの一点張り。持前のまっすぐさであたるさくらの驚きの提案とは? リフォームで幸福を呼ぶ、令和のお仕事小説決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
借金を残して亡くなった父の意思を継いて二級建築士となった楠さくら。持ち込まれるリフォーム案件に持前のまっすぐさで幸福を呼ぶ驚きの提案をするお仕事小説。みんなが幸せになるクライアントに寄り添う設計を心掛けるさくらが向き合うスポーツ用品店の改装、和菓子屋店二号店の設計、そして因縁の相手とのコンペ、コテージのリニューアル。借金返済をする決意を固めた家族はなかなか大変な境遇でしたけど、仕事でもどうすれば依頼主が一番幸せになれるのか真摯に向き合う姿勢が感じられて、そんな彼女たちがきちんと報われる結末で良かったです。2023/03/24
陽ちゃん
8
借金を残して亡くなった父の意志を継いで二級建築士になったさくらの奮闘記。むちゃくちゃセンスを問われる仕事ですね。尊敬します。お客さんをいかにハッピーにさせるかを考えるさくらの仕事ぶりが評価されて、指名が増えるんでしょうね。彼女が手掛けた物件が数年後にどうなっているのか、読んでみたいなぁ。2023/04/04
ハッピー
5
表表紙が気になった初読みの作家さん.木之本工務店に勤める二十四歳の楠さくら.父親の大樹が亡くなり借金が二千万あり母親の美晴にのしかかった.働きながら公立の夜間部の建築科を四年かけて卒業し,三年の実務経験を経て,二級建築士の資格を取得したさくらはスポーツ用品店,和菓子屋,スポーツジム,小さな個人店を商業施設をクライアントに接しながら手掛けていく連作短編集.2023/04/02
りょう
4
読み始めて、しばらくして既読であることに気がついたけど(単行本で読んでたものの文庫化)、詳細覚えてないし、施主のことを何より、考える建築士さくらちゃんが眩しくて再読です。2023/06/01
nkwada
2
楠さくらがクライアントの要望に寄り添って設計していく様子と、彼女の家族であるお母さんと弟の関係のお話。読みやすいドラマもので、恋愛要素がほとんどなくて、その点が寂しかったかも。2025/06/24