内容説明
道路に書きつけられている記号は何を意味するんだろう? マンホールにはなぜ絵が描いてある? アライグマと人間が攻防戦を繰り広げている街があるって本当? 携帯電話の中継塔が街路樹に擬態している理由って? 都市に生きるわたしたちが見落としがちなものに注目して、建造物や建築にひそむ工夫や知られざる歴史をわかりやすく面白く解説。日々の散歩から街づくりにまで活かせて、知的好奇心をそそるトピックが満載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2023/06/28
元アルパカ
0
「The 99% Invisible City」という原題が素敵。こじゃれたイラストレーションとともに、通風孔の隠し方や街路のパターンに隠された歴史など、目につかない歴史を紹介してくれる。ともすれば無機質なイメージにとらえられる「都市」を、インフラを支えたり、行政を行うもの、暮らしている人々、ほかの生物たちの生活や工夫がひしめく生き生きした場としてとらえなおすことができた。海外に特有の事情が紹介されるのも異国趣味的に楽しかった。日本国内の都市についても、こうした内容の本を見つけたら読んでみたい。2024/05/02