クルト・ゲーデル - 史上最もスキャンダラスな定理を証明した男

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クルト・ゲーデル - 史上最もスキャンダラスな定理を証明した男

  • ISBN:9784627082618

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内容説明

「どんな数学的体系にも、永遠にたどり着けない数学的真実がある」

のちに数学、哲学、コンピュータ科学を震撼させることになるこの「不完全性定理」を証明したのは、当時弱冠24歳のオーストリア生まれの天才、クルト・ゲーデルだった。

彼はどのような幼少期を過ごし、いかにしてこの偉大な定理を証明したのか? そしてなぜ、後年は偏執症にかかるに至ったのか?
アインシュタインをして「アリストテレス以来の最高の論理学者」と言わしめ、フォン・ノイマンを陶酔させた天才の生涯を、プリンストン高等研究所全面協力のもと掲載された、多数の未公表写真とともに綴る。不完全性定理の簡潔な証明も収録。

[原著]Journey to the Edge of Reason: The Life of Kurt Godel (W. W. Norton & Company, 2021)

目次

第1章 帝国の夢
第2章 真のウィーン人はブリュン出身
第3章 ウィーン、一九二四年
第4章 宙に浮く
第5章 決定不可能な真実
第6章 学者のパラダイス
第7章 帝国からの逃亡
第8章 新世界
第9章 プラトンの影
第10章 世界が合理的につくられていたら
付録 ゲーデルの証明

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

69
本書は、ゲーデルの生涯をこそ描くのが主眼。ゲーデルに負けず劣らず奇矯な奥さんアデーレや、苦しい時期のゲーデルに寄り添ったアインシュタインや終生ゲーデルを支えたジョン・フォン・ノイマンなどとの付き合いが縷々語られる。2023/07/17

大森黃馨

6
その昔講談社の新書で知ってから己のアイドルだった方だか今回初めて本格的な伝記を読めたというのでワクワクしていたのだか読了時には失望していた私はつまらなくも伝記に求めていたのは痛快な英雄とお伽噺そんな安っぽい要素だったのだろうか とかくゲーデル氏は有り余る能力を有しながら己の人間力の無さが足を引っ張り続けある時は無駄に不安に怯え縮こまり続け或いは陰謀論に嵌り続けたりして結局は不幸な人生であったという印象しかない 不遜ではあるかこれでは己の英雄にはならない或いは反面教師になってしまう尤もこれは己が(続く) 2023/04/20

kentake

2
クルト・ゲーデルの不完全性定理は、嘘つきのパラドクスと似ているが、ゲーデルは「真理」という概念を「証明可能性」という概念に置き換えることによりパラドクスを回避している。「Aである」という命題と「Aではない」という命題の両方が偽であることはないが、両方とも証明不可能であることはありうる。 本書は、クルト・ゲーデルが多くの数学的偉業を成し遂げたオーストリアだけでなく、ナチスドイツの侵攻を逃れ移転した米国プリンストン大学での後半生に関する記述も多い。ゲーデルが長く精神病に苦しんでいたというのも知らなかった。 2023/06/28

takao

2
ふむ2023/03/24

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