古代ギリシア人の24時間 よみがえる栄光のアテネ

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古代ギリシア人の24時間 よみがえる栄光のアテネ

  • ISBN:9784309228730

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内容説明

トゥキュディデスやアリストファネスら実在の人物と、奴隷、ガレー船船長、スパルタのスパイなどが交錯し、1時間ごと24人の目を通して、約2500年前のギリシアのリアルな日常が甦る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

13
紀元前416年(或いは415年)春、アテネのとある一日を舞台にした一時間ごと24の物語。特に話の繋がりはなく、様々な人が登場する短編集のよう。但し、その登場人物がすごい!世界史に燦然と輝く”栄光のアテネ”の担い手たち、ソクラテス、プラトン、クセノポン、トゥキュディデス、ヒポクラテス等続々と。まさに「当時のアテネは面積あたりの天才密度は人類史上最高」だ(はじめに)。あくまで創作とはいえ、当時の社会や雰囲気が伝わってくる。2023/02/01

遊未

6
紀元前416年4月始め。戦時中ではないけど、5年前スパルタ軍によって農場、果樹園が壊滅的被害を受け立ち直っていく様子が災害続きの今の日本にも当てはまりそう。しかし、この後アテネはシケリア遠征を決定してしまう訳で悲惨な光景が迫っている。人として知ることができない未来の前の平和な日常。歴史上の有名人も登場し見事に政治も哲学も文化も見える24時間です。細かい指摘はサッと読み流しましょう。2023/07/23

桂木

6
古代ギリシアのアテネに行って、普通の人達と一緒に24時間暮らしてみよう!という本。実は古代ギリシアについて興味も知識もなかった。真っ先に浮かぶのは聖闘士星矢。少し考えて「プラトンとかソクラテスがいた時代…?」という有様である。だからこそ、とても楽しく読めた。場所も時間も超えて古代ギリシアにホームステイ出来る。旅行気分を味わいながら、医療や哲学、文化の歩みについて考え、豆知識に驚かされる。私のように古代に興味がない人にこそオススメしたい良書。ただし地名人名のわかりにくさで眩暈が起きるのでご利用は計画的に。2023/03/26

みのくま

5
BC415年のアテネのある一日を1時間刻みで描かれている本書は、何か大きな気づきを与えてくれるようなものではない。ただアメリカ人にとっての古代ギリシアはどのような距離感なのかがわかって興味深い。特にアルキビアデスの描き方がそれを明示していると言ってよい。本書においてアルキビアデスはトラブルメーカーとして登場し、終始迷惑な奴として描かれる。また舞台となっている時期のアテネは、アテネの急激な衰退の原因であるシケリア遠征前夜であり、その首謀であるアルキビアデスを徹底的に否定している。これは大きなメッセージだろう2023/08/08

takao

2
ふむ2023/01/15

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