創元推理文庫<br> 寒波

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創元推理文庫
寒波

  • ISBN:9784488296063

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内容説明

冷えこみの厳しい十一月の朝。P分署にはいった通報が、アパートの一室で起きた二重殺人を知らせる。被害者は部屋で同居していた兄妹。化学者の兄とモデルの妹、仲の良いふたりを誰がなぜ殺したのか。ロヤコーノ警部とディ・ナルド巡査長補は即時捜査を開始する。いっぽう、署を訪れた中学校教師に受け持ちの女子生徒が家族に虐待されているという疑念を打ち明けられ、ロマーノとアラゴーナは確認のため学校に赴くのだが……。ナポリの街で発生する事件を解決するため、型破りな刑事たちは悩み、怒り、走る! 21世紀の〈87分署〉シリーズ第3弾。/解説=三橋曉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

78
イタリア・P分署捜査班シリーズ3作目。問題を起こし、ろくでなしと呼ばれた寄せ集めの刑事たちが今回も活躍。とはいえ決して華々しくはない。スピード解決でもなければ、派手なパフォーマンスもない。それぞれが自分の仕事をし、チームで共有していく。今作も事件は2つ、殺人と虐待。もちろんストーリーは犯人探しと事件解明がメイン、それにタイトルの寒さが加わる。が、このシリーズの楽しみはもうひとつ、登場人物のキャラクターと私生活だ。さて次はどうなるかと引っ張る。次作は来年刊行予定。2023/03/25

seacalf

64
お気に入りシリーズの第三弾。前回が衝撃的な結末だったので首を長くして待っていたが、すぐさま次の事件に移っていたので肩透かし。前作を読み直してみたが、あの形で決着していたのか。なんてこと。それはともかく今回も曲者揃いのピッツォファルコーネ暑の面々が大筋の事件を追いつつ各々のドラマが同時進行していて忙しくも目が離せない。朴念仁のロヤコーノ警部とラウラ検事補、レティツィアとの恋の行方、アレックスの堅物親父との確執、ただの道化役ではない直感力の持ち主アラゴーナ、署長とオッタヴィア等々気になって次回も見逃せない。2023/05/17

空猫

42
前作から間が空いたが、問題なし。問題のある警官たちが集められたP分署。多様性の見本のようなクセあるチームだ。兄と妹が同時に殺害された事件と、女子中学生への性的虐待の告発が同時期に起こる。地道な捜査や謎解きは勿論だが、各々の抱えた十字架(プライベート)が人間ドラマがメインとも。…家に帰ろう…夕食は家族が揃う最良のひととき…なんて皮肉なのだ。家族の、親の呪縛(呪い)とは、、それが「愛」と言う名で隠されているなんて、残酷でしかない…この愛すべき「ろくでなし」達の続編は、なる早でщ(゜▽゜щ)came on!!2023/06/23

マッピー

37
今回も事件はふたつ。同居する兄妹が殺された事件と、父親による中学生の娘への性的虐待。作品としてはちょっとワンパターンになってきたな。ふたつの事件が並行して起こり、二班に分かれて捜査。犯人または犯人と思しき人物のモノローグが差し挟まれる。そしてP分署の署長を含めた7人の捜査班のプライベートな問題についての記述。群像劇だから、それぞれのエピソードは必要だと思うけど、毎回毎回均等に描写しなくてもいいと思う。少々冗漫。あと、前作を読んだときにも思ったのだけど、イタリア寒すぎ。ナポリで凍死者のイメージないわ。2023/05/05

M H

36
本筋よりP分署メンバーのプライベートが気になって仕方ないシリーズ第3弾は、仲の良い兄妹が残虐に殺される事件と中学生への虐待疑惑の2本立て。やっぱり真相以上に誰がどう活躍するのかに興味津々。もちろん恋の行方もね。誰一人欠けることなく個性的な中でもアラゴーナの意外な?有能ぶり、ロヤコーノのダメ父加減(でも有能)あたりがハイライトでパルマ署長の今後を心配しつつ本作は終了。悩んだり愛したりとても人間臭い彼らにまた会いたい。2023/04/07

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