内容説明
暑苦しくって切実で、好奇心みなぎるノンフィクションエッセイ。千葉の片隅から、魂の故郷・ルーマニアへの愛を叫ぶ――
目次
0 はじめに
1 引きこもりの映画狂、ルーマニアに出会う
2 ルーマニア語学習は荊の道
3 ルーマニアの人がやってきた!
4 ルーマニア文壇に躍り出る
5 師匠は高校生、そして九十代の翻訳家
6 日系ルーマニア語は俺がつくる
7 偉大なるルーマニア文学
8 俺は俺として、ひたすら東へ
9 おわりに
来たるべきルーマニアックのための巻末資料
ルーマニアックの本棚
ルーマニアックシアター
ルーマニアックのプレイリスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
346
この人は、ルーマニア語に目覚めるために”引きこもり”になっていたのではないか? と思わせるくらい目覚めてからの積極性に目を見張った。長い長いタイトルに、その思いが込められている。人生には、”無駄”なんてことは一つもないと強く思う。今年一番に、勇気をもらった1冊だった。来日20年、津軽弁ベラベラの知り合いのルーマニア人に、この本を紹介したら涙を流して喜んだ。2025/07/07
まこみや
149
鬱にしてこの熱量、引きこもりにしてこの行動力、難病を抱えながらこの軽やかさ。絶望的なマイナスを掛け合わせて大きなプラスに反転させていく。唐突だが、その対象に対するのめり込み方といいその学習法といい、あの知の巨人南方熊楠を連想した。図書館(自室)に入り浸り、強い好奇心を基に凄まじい集中力と注意力で原文に取り組み、全身を使って筆写しながら英語からルーマニア語を習得していくところなんかそっくりだ。「千葉の片隅から魂の故郷ルーマニアに向かう愛の叫び」には感嘆敬仰の他はない。懦夫をして立たしむるエネルギーを感じた。2023/03/09
ちびbookworm
125
★4.各紙の書評で紹介され、図書館の予約待ちの列に数ヶ月並んだ◆引きこもりの経緯を語る序盤は少し辛いが、以降、卑屈さはほぼない。ルーマニア讃歌、人生讃歌に溢れ、ワインに酔うごとく饒舌だ◆鬱・クローン病の引きこもりのー千葉の一室から東欧へのー大冒険が、一気呵成に噺される。いかにルーマニア語に出会い、SNS留学と数々の奇跡の出会いを通じて、ルーマニア語小説家デビューしていくか。引きこもりが「人の縁」で繋がっていくところも素晴らしい◆終章で、闇の中を生き抜いた自分に宛てるメッセージを読み、心が震え、沸き立った。2023/10/28
kinkin
115
引きこもりがニッチなルーマニア語という言語に取り憑かれたように勉強する姿。この本の中に出てくるルーマニア語の本を図書館で探したらあったので開いてみたが、チンプンカンプンは当たり前か・・。著者は元々、言語を学び習得する才能と引きこもりという環境も良かったのだと思う。引きこもりというと、ほとんどの人はマイナスのイメージしかないと思うが、決して何も出来ないやらない人間ではないということは理解しないといけないと感じた。うちの家族にも一人いるので、彼の気持ちが少しわかる気がした。図書館本 2025/02/07
☆よいこ
115
ルーマニアック自伝。オタクの人の最終形態を見た▽鬱と偏屈の学生時代をなんとか生き抜いたものの本を読むことさえ困難になったとき、映画に出会った青年。ネット上で書評を書き続け、ついにルーマニア映画に脳髄をぶっ叩かれる。TwitterとFacebookを駆使しルーマニア語を学びついにルーマニア語で小説を書く▽自己肯定感がマリアナ海峡並みに低いので自尊心は天より高くなければバランスが取れない「自分が自分を愛せなきゃ誰が愛するんだよ?」自己愛最強です。「これってカッコいいだろ?」的行動がいい▽今年のベスト本棚入れる2023/11/09




