ここは、日本でいちばん患者が訪れる大人の発達障害診療科

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ここは、日本でいちばん患者が訪れる大人の発達障害診療科

  • 著者名:加藤進昌
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • プレジデント社(書籍)(2023/02発売)
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  • ISBN:9784833440493

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内容説明

【内容紹介】
日本でいちばん成人発達障害を診つづけてきた医師が、いまいちばん伝えたい「発達障害の人たちが成長する方法」。

加藤医師は、2008年より、日本でいち早く成人発達障害外来を開設しました。またたく間に「予約が取れない」ほど患者が殺到したことから、子どものみならず「大人にも」発達障害が存在することが多くの人々に認知されてきました。

以来、15年経過しても、まだ外来予約の電話は鳴り続ける一方で、これは一時のムーブメントではなく、発達障害によって「困り感」を抱える大人たちが、わが国にはある一定数存在し続けていることを意味しています。

その大人たちの「診断」には、より時間をかけた成育歴の聴取や、他のあらゆる疾患との「鑑別」(見分けること)など、さまざまな点で「プロの視点」を通して行われなければなりません。

また、「診断して終わり」という発達障害医療そのものにも、加藤医師は新たな変革を成し遂げようとしています。これまで診察室だけで患者の経過を観察していくだけだった医療に、「リハビリ」のような専門プログラムを開発しました。自らの特性に気づき、社会に出ていくため(戻るため)のスキルを学ぶトレーニングの場です。

本書では、これまで1万人以上の成人発達障害者を診つづけてきた医師だからこそ語れる「彼らが来院し、さまざまな支援を受けて、社会参加していくまで」の道筋を示し、診断・治療の核心と「支援」の新知識を網羅した希望の一書です。

成人発達障害の人の身の回りにいる家族や、同僚、上司、教育関係者、人事担当者など、多くの人たちに読んでほしい一冊です。

*本書では、ICD-11に基づいて、従来の広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー症候群など)を「ASD=自閉スペクトラム症」と表記しています。また、本書の記述は「知的には平均以上の自閉スペクトラム症の人たち」についての考察が主であり、その人たちを便宜的に「ASDの人」と表現しています。
【著者紹介】
[著]加藤 進昌(かとう・のぶまさ)
東京大学名誉教授、昭和大学名誉教授、公益財団法人神経研究所理事長。医師、医学博士。1947年、愛知県に生まれる。東京大学医学部卒業。帝京大学精神科、国立精神衛生研究所、カナダ・マニトバ大学生理学教室留学、国立精神・神経センター神経研究所室長、滋賀医科大学教授などを経て、東京大学大学院医学系研究科精神医学分野教授、東京大学医学部附属病院長、昭和大学医学部精神医学教室主任教授、昭和大学附属烏山病院長を歴任する。専門は精神医学、発達障害。2008年、昭和大学附属烏山病院に大人の発達障害専門外来を開設し、併せてASDを対象としたデイケアを開始。2013年からは神経研究所附属晴和病院でもリワークプログラムと組み合わせた発達障害デイケアを開設した。2014年には昭和大学発達障害医療研究所を開設し、初代所長に。2023年より東京都発達障害者支援センター成人部門(おとなTOSCA)が神経研究所内に開設され、成人発達障害の相談を広く受け付けている。また、脳科学研究戦略推進プログラムに参画するなど、一貫して発達障害の科学的理解と治療、研究に取り組んでいる。著書には、『ササッとわかる「大人のアスペルガー症候群」との接し方』(講談社)、『大人の自閉症スペクトラムのためのコミュニケーション・トレーニング・マニュアル』(星和書店)『TEXT精神医学 改訂4版』(南山堂、共著)などがある。
【目次抜粋】
プロローグ 発達障害診療の15年を振り返る
第1章 ASD(自閉スペクトラム症)の人はどんな特性をもっているか
第2章 発達障害をめぐって何が起きているのか
第3章 あらためて「発達障害」とは?
第4章 発達障害を“治す”ということ
第5章 家族や職場の人ができること
第6章 発達障害の“本質”はどこにあるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

manamuse

22
初診で著者を指名すると指名料を取られるようです。キャバクラかよ!ま、2週間入院して徹底的に検査→診断というコースは魅力的だけど、金額明記ないうえ1年以上待ちらしいです。結局な。2023/09/03

カッパ

12
今流行りの大人の発達障害に関する本。沢山の人を見てきた先生が書いているのでそこは信頼できる。発達障害かもと思って受診した人の中で実際に発達障害の人は4割とのこと。間違って診断されてる人もいるだろうと思う。現在のところ治療方法はなく、心理療法はあまり効果がなくピアサポートが効果的だとのこと。これから新しくわかることも多そうである。自分のことは発達障害もあるかもと思ってきたがどちらにしろ劇的な治療方法はないとよくわかった。親として子供の発達障害も支えないとなと思う。2024/05/04

ぽんてゃ

8
ASDのプログラムの参加意欲でasdかどうか見分けるみたいなことが書いていて不信感をもった。 ADHDとASDでプログラムを分けるのは良いと思うけど、片方だけ持ってるタイプの人に限られたりしないのかな? ASDの人たちの集団に交われないということは、すなわちASDではないことの証といってもよいでしょう。って書いててびっくりした。 通えない人は意欲とかじゃなくて通えないんだと思うけどな。 アスペだけ強くて抑うつ傾向がない人もいるとは思うけど… それ以外は、発達障害本の中でもASDの内容が多くて為になった。2023/10/14

chietaro

4
ピアサポートの話が参考になりました。ASD同士だとわかりあえるのは不思議ですが、鉄道の話は納得できます。自分が発達障害かもしれないと悩むのは、生きにくさを色々な面で感じているのかもしれません。凸凹が大きくても小さくても生きやすい社会でありますように。2025/04/21

ぷりたかま

4
★★★★2023/06/12

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