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内容説明
『アーロン収容所』(中公新書)、『日本人の意識構造』(講談社現代新書)など、日本の論壇史に残る名著を著し、冷静かつ鋭い批評眼で、日本および日本人に、含蓄深いメッセージを発し続けた、会田雄次氏。1997年に亡くなるまで、そのとぎすまされた視線は、衰えることを知らなかった。本書『合理主義』は、1966年、氏が盛んな活動にさらなる円熟味を加えつつあった50歳の頃にまとめられた、示唆に富む一冊である。ヨーロッパが世界を制覇できた理由は何か。アジアにおいて、日本だけが、ヨーロッパに対抗できたのはなぜか。本書では、その鍵を「合理主義」に見、その発生の土壌と歴史的展開を、風土的条件や自然観の差、農業・牧畜業・商業などにおける価値観の違い、支配体制のあり方など、多くの比較史的視点からわかりやすく説き明かして行く。歳月を経ても未だ古びた感は無く、さらに今後の日本を考える上で必読のユニークな文明論である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
2
何故欧州に合理主義が生まれ、世界制覇をなしえたか。なぜ欧州以外で日本のみ対抗しえたのか。風土・自然観・農商産業等の価値観の相違を比較史的に解説。ヨーロッパ人というものに対する視点は「アーロン収容所」同様納得させられる。宗教的比較もあればより面白かったかもしれないがそれは山本七平に任せよう。2013/08/07
Ganja
1
この表紙を見た時に、確かに読んだはずなのに内容を全然覚えていない自分に驚いた。目次を見てみると確かにこんな話を読んだなと思い出した。目次にはこんな使い方があったのか。 合理主義の発生が東洋ではなくなぜヨーロッパだったのかという問題に対して農業や商業、特に風土の視点から論じているのが新鮮で面白かった。
大先生
1
風土的条件が国民性を基礎づける!日本にもジャレド・ダイアモンドみたいな分析をしてる人がいるじゃないか。2018/07/23
DODA
0
欧米や大陸との思考の違いがよく分かった
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