内容説明
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ナチュラルコンピューティング(NC, 自然計算)とは、自然界に内在する計算機構やアルゴリズムから、計算という概念そのものを理解し、自然ひいては人の理解につなげて、新たな計算メカニズムの創発を目指す学問分野である。
NCシリーズ第7巻となる本書は、「触覚に関わる計算」を通して、本シリーズに通底する自然計算の基礎概念を、初学者にも分かりやすく紹介していく。計算そのものに興味がある読者に向けて、科学史や科学哲学から見た計算についての解説もあり、計算について幅広い教養を身に付けたい読者必見の一冊。
目次
第1章 はじめに
第2章 自然計算学~自然をアルゴリズムとして理解する
第3章“人工計算”
第4章 アルゴリズムの表記法~カテゴリー論(category・圏論)
第5章 計算
第6章 自然計算~南方熊楠の哲学・方法
第7章 抽象化学系~Abstract Rewriting System on Multisets, ARMS
第8章 ルールダイナミクス(ルール力学系)のアルゴリズム
第9章 ARMS によるモデル化
第10章 自然計算~「計算」がヒトと自然を融合させる
第11章 触覚による相互誘導計算~導入・「触譜とマッサージ」
第12章 エピローグに代えて~南方熊楠の科学論と展開
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん。
3
人類の歴史は自然界に存在する自然計算を突き止め形式計算として変換していくプロセスといえるでしょうね。たとえばお金持ちになる方法も「バビロンの大富豪」のように再現可能な形式計算(アルゴリズム)として既に発見されているように思いました。2025/03/28
みかん。
3
一時期の機械翻訳にせよ計算機で実装すると「壊れた水道管」のように問題が次々と見つかることもありますね。2025/03/18
みかん。
3
有機化学とコンピュータを結び付ける接点はおそらく触覚だ。料理のレシピにしてもアルゴリズムによって作用を定めないといけない。作用を定めるこれらを相互誘導計算と呼ぶ。触覚を利用すればオキトシンも量産できるはずだ。2024/08/01