内容説明
華(か)帝国の名門・解(かい)家に生まれた貴薔(きしょう)は、人の心の扉を開いて操る『万能鍵』と呼ばれる異能を持つ。だがかつて父が連れてきた異国の青年――現在は従者であるセオの鍵を暴き、その複雑怪奇な心とつながりっぱなしになってしまったことから能力を重荷に感じ始めていた。そんなとき邸に忍び込んだ隣国ザハラの王子クリシュナの、あまりに澄み切った心の中に衝撃を受ける。この者ならば――。貴薔はある野望を秘め、クリシュナに取引を持ちかけるが……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
4
「見 つ け た」は今年一番の名シーン候補です。近世と近代の間の時代を舞台にした、人の心の鍵を開けることができる超能力を持った、持ってしまった少年と、強過ぎるの戦士。そして最初から歪んでいた者との追いかけっこ。ある種の絶対的な力を持つ少年がそうではないことに遭遇しながら目的地を目指す。王道でありましょう。これから先彼はどのような人間と出会い立ち向かいぶつかっていくのか、必見ですね。面白かった!2023/02/16
kokekko
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初読みの作家さん。文体がびっくりするほど合わなかった……。そういうこともあるんだな、と思いながら何とか読んだが、とにかく合わなかった。そういうこともあるんだな……。2024/01/15