内容説明
本郷に住むフリーライターの野本泰史は、近所の洋食屋「琥珀亭」に足繁く通っている。独身の泰史は、最近店の手伝いをはじめた弓恵というはかなげな女性に、次第に惹かれていく。だがそれを感じた琥珀亭主人夫婦に、あの女性はあなたにふさわしくない、と忠告される……。純粋で美しい「愛」が、恐ろしい「憎しみ」へと堕ちていくとき、あなたは?──傑作長編サスペンス『ひとごろし』を改題、装いも新たに登場。あなたの全身は総毛立ち、心は凍り付く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
76
お~、ラスト良いですね。面白かった。愛とはなにか?たまには考えてみるのもいいでしょう。なかなか怖いです。2022/06/10
JKD
11
人と深い関わりを持つことを極度に拒絶する泰史と、執拗なまでに愛情を求め責め込んでくる愛情至上主義の弓恵。加えて絶対家族主義で家族愛を狂信する泰史の妹、萌子。それぞれが対峙して互いの精神を攻撃するシーンはリアルに恐怖を感じました。明野作品はライトなイヤミスのイメージでしたが本作品は心の奥底にあるどす黒い部分をこれでもかと鋭く切り込み抉りだしてきます。誰も悪意はない。あるのは泰史だけ。完璧な化粧をしてケタケタ笑う弓恵。怖いこわい。2021/09/11
あぶらや
10
強烈なタイトル。2度の離婚歴がある弓恵にひかれる泰史。しかし彼女は元旦那とその不倫相手を殺して服役した過去を持っていた。それを承知で男女関係を結んでしまうが、その強烈な束縛愛に苦しむ。そして最後は殺意を抱くが、、、妹の異常な家族愛も絡めて歪んだ愛情関係が展開する。後味の良い話では無いがこの作家をもっと読みたいと思った。2026/03/11
MIKETOM
7
愛情がやたら濃すぎるという人がいる。異性に限らず親兄弟、友人など。もう、好きで好きでたまらないというやつ。ま、それも良識内で収まっていればなんの問題もないのだが、これが常軌を逸したレベルまでくるともう降って湧いたような災難。てなわけで、二人の女から綱引き状態にされてしまった男。しかもこの男、通常より愛情が薄い性格ときているから相乗効果で激甚災害級。まあ、自業自得の面もあるのだが、まさかここまでだとは夢にも思わず。そりゃ~殺意も湧くわいな。最後は精魂尽き果ててしまって抜け殻のよう。同情します(笑)2024/07/14
MAMI.
4
★★★☆☆2021/09/26
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