アパレル興亡

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アパレル興亡

  • 著者名:黒木亮【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • ボイジャー・プレス(2023/02発売)
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  • ISBN:9784000613903

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内容説明

敗戦の焼野原から高度経済成長、バブル期をへて、今日に至るアパレル産業の栄枯盛衰をダイナミックに描く!

経済小説の旗手・黒木亮が、大手婦人服メーカーを舞台に、焼け野原からのアパレル産業の復興、「ガチャマン」景気、百貨店の隆盛と高度経済成長、バブルの熱気、カテゴリーキラー台頭による平成の主役交代、会社とは何かを社会に問うた村上ファンドとの攻防、社長の死と競合他社による経営乗っ取りまでを描く。
85年間にわたるアパレル業界の変遷というプリズムを通して展開する、戦後日本経済の栄枯盛衰の物語。

【著者】
黒木亮
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。

目次

プロローグ、第1章 笛吹川、第2章 つぶし屋と三越、第3章 百貨店黄金時代、第4章 株式上場、第5章 社長交代、第6章 ジャパン・アズ・ナンバーワン、第7章 カテゴリーキラー台頭、第8章 ヒルズ族の来襲、第9章 中国市場開拓、第10章 兵どもが夢の跡、エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

323
昔やってた業種で、興味が沸いて読んでみた。ファッション好きや関係者はそこそこ楽しめるかもしれないが、関心がない人が手にとったならば、退屈に感じるかもしれない。なにしろ足かけ60年に渡る業界絵巻。年単位での場面転換も多く、駆け足に思えるシーンがたくさんある。また、客観的に醒めた目で見ると、こんな滅茶苦茶がまかり通る世界は衰退して当たり前…と切り捨てられても仕方がない。改めて振り返ると、ブランドのライセンス契約というものに、世間は価値を見いださなくなっており、むしろニセモノに違い印象なんだろうと気づいた。2020/02/23

starbro

225
黒木 亮は、新作中心に読んでいる作家です。日本のアパレル栄光盛衰史、実名の企業・人物も多数登場し、かなりリアルな企業小説でした。私は、DCブランド世代でファッションには興味を持っているので、興味深く読みました。本書のモデルとなっているTSIホールディングス(東京スタイル)と仕事で少なからず接点があります。レナウンの倒産には衝撃を受けました。アパレル不況とコロナ禍で老舗アパレル企業の倒産が増えるかも知れません。2020/05/30

KAZOO

100
黒木さんとしては珍しい業界を描いています。それと出版社も岩波書店ということで二重に驚きました。メインとなる会社やその主人公たちは仮名にしていますがそれ以外は実在の人物が登場します(バーバリーやダーバンなど)。モデルは東京スタイルということで、名前だけは知っていましたが実際はどのような商品を売っているのかは知りませんでした。 二代目社長はある意味業績を伸ばしますが、今でいうコンプライアンスなどは全然、という感じですね。楽しめました。黒木さんのいつもの付録で業界用語が最後についています。2022/03/21

trazom

84
東京スタイルの高野義雄氏をモデルとした経済小説。主人公は仮名なのに、ユニクロの柳井社長、イトーヨーカ堂の伊藤社長や、レナウン、オンワード樫山、伊勢丹などの企業名は実名で登場し、虚実取り混ぜたビミョーな作品となっている。私は、ファッションのセンスは皆無でアパレルへの興味も全くないが、戦後の産業史としてこの業界のことを知りたくて本書を手にしたものの、高野氏の異端児ぶりや村上世彰氏との闘争などが中心で、本来の産業論には到底達しない。そもそも岩波書店の出版だから期待したのに、こんな内容なら幻冬舎に任せたらいい…。2020/09/28

アキ

79
アパレル業界の85年の興亡。著者が元商社勤務だけあり、東京スタイルの内情も村上ファンドとのやり取りも迫真もの。日本のアパレル業界は衰退する一方だけど、ペリリュー島での上皇陛下のスーツの生地が我が地元尾州ものとは知りませんでした。著者のインタビュー⇒news.infoseek.co.jp › article › president_329832020/03/08

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