朝日新書<br> スマホはどこまで脳を壊すか

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朝日新書
スマホはどこまで脳を壊すか

  • ISBN:9784022952035

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内容説明

コロナ禍で浸透した授業や会議等をオンラインで済ませる新しい習慣は利便性が高い一方で、脳を「ダメ」にする危険性も指摘されている。その悪影響とは――、「脳トレ」の川島教授率いる東北大学の研究所チームが最新研究から明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

92
スマホ漬けによる子どもたちの脳への影響について改めて考えさせられました。ただ、これからの社会に必要なアイテムだけに、上手に使いながら悪影響を排除・軽減すべきだと思います。著者は東北大学加齢医学研究所助教の榊浩平先生。監修は「脳トレ」の川島隆太先生。「脱オンライン習慣」を実際にやってみるのは面白いと思いました。便利になりすぎて情報過多の状況の中、必要不可欠のものと無くても過ごせるものを精査・分別しておくことで対処法が見えてきそうです。2023/09/30

Aya Murakami

77
隣町のだるま市のついでに大型書店で購入した本。 面白くてあっという間に読めました。 人間の脳は本来前頭前野から衰えていくそうです。そしてスマホ漬けオンライン漬けで前頭前野は育たないどころか衰えるスピードが加速するのだとか…。怖い怖い。 さらにインターネットの情報は頭に残らない情報なのだそう。先に読んだ藤原正彦さんの説はただしかったようです。脳がコミュニケーションによって同期するというのは初耳。主な要因は視線の存在みたい。オンラインではこれもなくなるそうな。2025/02/11

tamami

67
およそ幼少期の子どもから大人まで、日々スマホを活用している人、取りわけ子どもと教育に関わる仕事をしている方々に、本人及び子ども達のスマホ漬けの習慣や生活を見直すことをお勧めする。本書の内容は、『スマホはどこまで脳を壊すか』という題名に集約されている。スマホに象徴されるデジタル機器にのめり込むことでもたらされる大脳前頭葉の破壊と未発達が、将来に渡って引き起こされる本人や社会の認知症化!に繋がりかねないことに警鐘を鳴らしている。残された課題は、この警鐘を如何に本気で受け止め、実践されるかどうかにかかっている。2023/05/16

future4227

53
様々な実験から得られたデータを基にスマホが脳にもたらす悪影響を説明した研究論文のような本。科学者が書いてるだけあって、報告レポートのような文体で、話を盛ったり、脚色したり、比喩的表現もない。ただ、淡々と事実を述べる文章なので、読み物としては面白みに欠ける。ただ、内容はかなり衝撃的で、スマホを1日3時間以上使うと、どんなに勉強しようが成績は伸びないという。特に脳の発達途上にある10代の子への影響は大きいそうだ。裏を返せば、成績を伸ばしたきゃスマホを使わないのが1番手っ取り早い方法と言える。2023/07/21

菜穂子

45
ネット依存症にもっと拍車をかけたのがスマホ。前頭前野の発達を著しく阻害し、子供の学力低下となる。先ごろの新聞でスマホを見る時間と学力の関係を検証した結果が発表されたばかりだったが、スマホを見ている時間が長ければ長いほど学力は低下する。しかし時間を減らせば学力向上へ再び向かうと。便利な機能は人を退化させ、苦労して調べたものでないから直ぐに忘れて知識として身につかない。私達も便利を享受して認知症まっしぐら?! オンラインでのコミュニケーション能力に及ぼす影響など、このコロナ禍で私たちが被ったものは計り知れない2024/09/26

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