創元推理文庫<br> 蝉かえる

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創元推理文庫
蝉かえる

  • 著者名:櫻田智也【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 東京創元社(2023/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488424220

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内容説明

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた――。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。/【目次】蝉かえる/コマチグモ/彼方の甲虫/ホタル計画/サブサハラの蠅/単行本版あとがき/文庫版あとがき/解説=法月綸太郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

141
シリーズ2作目での受賞もうなずける。5つの短編の中で、「コマチグモ」が個人的にはベストにあげたい作品。タイトル作の「蝉かえる」は民俗学の世界を感じさせて、雰囲気こそまったく違うが、日常的な「コマチグモ」と双璧をなす作品だと思う。そんな状況がありうるのか、どうしてそうなったのか!? と思うほど不可解な謎を、見事に解いて提示してくれている。これこそミステリのトリックのおもしろさだと思った。探偵役の魞沢青年が、前作から一段と人間的にも存在感を高めていて、小説としての読後感にも、なかなかよい余韻を残してくれた。2023/05/15

五右衛門

96
読了。前作が面白かったので第二弾行きました。主人公の成立ちというか生き様が垣間見えたような気がしました。結構おとぼけでいながら実は全てお見通しなんだなーって。最後の大学時代の唯一の友人に対しても愛情と哀愁が詰め込まれていましたね。次の作品はまだなのかな。楽しみに待ってます。又追いかける作家さんが増えました。2023/09/08

ハゲおやじ

91
久しぶりの作者。第二弾。5つの短編から構成。エリサワの過去が書かれていて 人となりが垣間見れる。逆に言うと 前作の様な問題解決を期待していると少し違うか?どこか哀愁漂う読後感である…って 標題作は「えっ」となるよね。「コマチグモ」は そこまでするか?だけどね。「ホタルの計画」は エリサワの子供の頃だけど 洞察力の高さを感じさせていたよね。どの短編も 濃い?内容かな。でも、今回もだけど ”エリサワ” って 漢字変換出来ないよね(私のPCの問題かなぁ)。2025/11/16

Nao Funasoko

90
軽やかで飄々としていて、それでいてちょっと切なくもの悲しい物語の連作短編集の第二弾。どの作品もいい味だしています。 つい先日、遺伝子組み換えによる光るメダカを育てて逮捕された事件を知ったばかりだったので「ホタル計画」はタイムリーというか先取りしてるなと感心した次第。自然観察好きなので昆虫を切り口にした物語は好物。時間を気にせずハイクオリティな続編を期待して待っています。2023/03/26

ナミのママ

87
昆虫好き魞沢泉シリーズ2作目。「蝉かえる」「コマチグモ」「彼方の甲虫」「ホタル計画」「サブサハラの蝿」5編収録。前作のとぼけた感じが和らぎ最終話では人となりも前面に出て主人公への好感が増した。地域の風習にまつわるもの、母子関係など身近なテーマだがハッとする推理。「彼方の甲虫」では主人公はどこ?と探してしまった。どの作品も上質なミステリ。【第74会日本推理作家協会賞】【第21回本格ミステリ大賞】受賞2023/02/23

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