内容説明
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元・図書館員の著者が「図書館をもっと身近なものに」をコンセプトに綴る、新たな図書館の楽しみ方。「陸奥新報」連載中の人気エッセイ「図書館ウォーカー」を元に、新たにカラー写真、交通・近くのおすすめスポットなどのデータ、コラムを加え単行本化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
126
面白かったです。図書館を建築の視点から見る、観光の面から見る、地元の人たちの空気感を感じる…旅のついでの図書館、いいなぁ。行ってみたくなりました。著者のマイルールで館内の写真は撮らないというのも、かえって中はどんななんだろうと想像力をかきたてられます。まずは載っていた訪れたことのない自分の県の図書館に行ってみよう。 2023/03/25
ぶんこ
52
旅先の図書館は趣のある外観、内装を楽しむのが目的。この本は図書館の楽しみ方が私とは違うようでした。今をときめく大建築家がデザインした図書館は「広大なエントランス、巨大階段、広い廊下、それに反して狭い書架通路、書架の一番下の段にもたくさんの本」と、私には使い勝手が悪いだけにしか感じられないが、著者はダイナミックな建築が好きなようで絶賛していました。数少ない行ってみたい図書館は秋田県横手図書館、出雲市立簡野道明記念吉田図書館。館内の写真が無いのが何より想像力の乏しい私には残念。2023/04/23
よっち
50
元・図書館員の著者が「図書館をもっと身近なものに」をコンセプトに綴る、新たな図書館の楽しみ方。全国66の図書館をめぐる旅エッセイ集。陸奥新報に連載中の「図書館ウォーカー」に、新たにカラー写真、交通・近くのおすすめスポットなどのデータ、コラムを加えて単行本化したもので、有名だからとかではなく、用事のついでに行けそうなところに行っているのがポイントですね(苦笑)北海道から沖縄まで全国いろいろな図書館に行った時の楽しい話、失敗談など、普通の図書館ガイドとはまた違った観点からのエピソードはなかなか楽しかったです。2023/02/12
びわこっこ
38
公共図書館の案内ではなく、旅エッセイに、たまたま立ち寄った図書館を紹介したという内容のエッセイ。電車・バスの公共交通を使った旅とその土地にあった図書館を紹介しています。元図書館員だった筆者は図書館は地元の人が使うものという考え方で、旅行者のために図書館を紹介していない。図書館の外観は写真で分かるが、図書館そのものの蔵書や施設の詳しい情報はない。残念ながら、紹介されている図書館へ行きたいとは思わなかった! (残念・・・。)2024/07/23
いちろく
35
旅のついでに図書館も巡る著者の探訪記。タイトル通り訪れた図書館の紹介や詳細よりも旅行エッセイの中に図書館がある形式。著者は図書館の中で読書を楽しむよりも、訪れることを楽しむ観光地的な感覚なのだろうな、という印象。一方で、「地域密着型施設」としての図書館に注目しているという記載どおり、この手の本にありがちな最新設備の新館やデザインの良い図書館よりも、昔から地元にあるような図書館に注目して紹介されていたのは、ある意味斬新だった。2023/03/16