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内容説明
ロシアによるウクライナ侵攻を、報道やSNSで目の当たりにして、私たちはあらためて戦争とその表象の関係性という問題を突きつけられている。何が真実か、誰がどんな立場でどんな意図を持ち発信しているのか。勝者の側で描かれた「戦争画」の時代を経て、17世紀には現代の「反戦」意識に通じる美術の流れが登場する。その後急速に激甚化する戦争の時代を背景に醸成され、雄弁に、あるいは抑制気味にと、その倫理的・感性的・政治的な役割を巡り、揺れる「反戦」のイメージの変遷を捉えなおす。
目次
はじめに/第1章 戦争の惨禍/平和の訴え/外交官ルーベンスの《戦争の結果》/版画家カロのみた戦争/ゴヤのまなざし──見るにたえないものを見る/ドラクロワのオリエンタリズム/戦争と風刺/第二インターナショナルと反戦/ロシアの反戦画家──ヴァシーリー・ヴェレシチャーギン/写真の登場と戦争/第2章 第一次世界大戦/戦争に駆り出される画家たち/クレーの反応/オットー・ディクスの戦争/ジョージ・グロスの戦争/ベックマンの戦争/女性のまなざし──ケーテ・コルヴィッツの場合/オーストリアの画家がみた戦争/イギリスの公認戦争画家たち/毒ガスを浴びて/フランスとベルギーの画家たちの戦争/第3章 第二次世界大戦/マックス・エルンストと反ナチ/ピカソと牡牛/スペイン内戦とアート/ドイツのユダヤ人画家たち/ホロコーストの生還者たち/イギリスの反応/解放直後の強制収容所/レジスタンスの画家たち/第4章 ベトナム戦争とその後/ベトナム戦争のイコン/スーザン・ソンタグの反応/ソンタグへの応答──バトラーとアズレイ/ベトナム反戦のアート──三人の日本人/反戦・フェミニズム・体制批判/イタリアの「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」/ホロコーストの記憶──ボイス、リヒター、キーファー/あとがき/参考文献
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