岩波ジュニア新書<br> 学び合い,発信する技術 - アカデミックスキルの基礎

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader

岩波ジュニア新書
学び合い,発信する技術 - アカデミックスキルの基礎

  • 著者名:林直亨
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2023/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009596

ファイル: /

内容説明

アカデミックスキルはすべての知的活動の基盤.これからの社会では,いかにして情報を集め,共有し,発信していくかが問われています.本書では,対話,プレゼンテーション,ライティング,リーディング等についてわかりやすく解説.大学や研究だけでなく,ビジネスの場など広く社会で必要とされる知的活動のための入門書です.

目次

はじめに(必ず読んでください)
1 アカデミックスキルの概要
アカデミックスキルとは
リベラルアーツとアカデミックスキルの関係
知的活動を支える基盤
大学教育におけるアカデミックスキルの履修スタイル
専門性とアカデミックスキルの関係
アカデミックスキルとリーダーシップの関係
フォロワーシップも大切
社会人とアカデミックスキルの関係
再現性を高くするためのアカデミックスキル
質問することはアカデミックスキル修得の近道
スキルを磨き続けよう
2 対話を楽しもう よく聞き、意見を共有し、質問を考える
アカデミックスキルの基本としての対話
対話が苦手な方と周囲の方の対応
対話をしてみよう
メモを必ず取ろう
対話ツールを使ってみよう
聞くことを大切に
対話の効果
ディベートや論破は上級者に任せよう
3 プレゼンテーションで広めよう エトス、パトス、ロゴス
「エトス・パトス・ロゴス」をおさえよう
発表するコアを決めよう
PREPでストーリーを作ろう
スライドについての補足
4 ライティングで伝えよう 段落構成と一文一義
文章を読み書きすることの重要性
アカデミックライティングの歴史
段落を組み立てよう
文章全体を組み立てよう
アカデミックライティングのスタイルを守ることの必要性
短い文で書こう
タイトルを工夫しよう
掛かる語句を意識しよう
「~が」で文をつなぎたくなったら、文を切ろう
能動態で書こう
接続詞の工夫 「しかし」を使わない試み
同じ用語を使う箇所と違う用語を使う箇所を区別しよう
具体的に書こう
出だしの「私は」を削除しよう
「べきである」とは書かないべきである
科学論文の段落構成
5 リーディングで知識を仕込もう ライティングを意識して古典を読もう
アカデミックライティングを意識して読もう
まずは古典を読もう
古典の次に何を読もう
読みながらアウトプットしよう
一次資料に近づいて、引用しよう
6 ピアレビューで互いに成長しよう 共感的にアドバイス
ピアレビューをしてみよう
チェックする項目を知ろう
具体性を持たせよう
書き手の主張に納得いかないときは
ピアレビューの練習をしよう
7 大学院で学ぶアカデミックスキルとは
アカデミックスキル上級編を修得しよう
どうして大学院でもアカデミックスキルが身に着くのか
高学歴とは大学院修了のこと
8 アカデミックスキルを使って考えたい今後の社会
自分で評価しよう
いい就職とは?
テクノロジーとアカデミックスキル
新しい課題をどのように発見するか
語学が苦手でも堂々と
参考文献
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

25
アカデミックスキルの基礎を①対話②プレゼン③ライティング④リーディング⑤ピアレビュー+リーダーシップと定め、ポイントを説く。対話を筆頭に置いているのが興味深く、賛同もするが、各々の解説は少々物足りないか。特にリーダーシップは理系の共同研究や社会人を想定しているからだろうと思うが、今ひとつ全体となじんでいないような。また、アメリカ流のパラグラフライティング&トピックセンテンスを本書でも実践しているため、ブツブツとした文章に感じる。「アカデミックライティングで書いた文章は工業製品」というのは賛同できないなあ~2023/04/02

ブルーツ・リー

4
静かな革命が起きている。と思った。 自分の若い頃には、高度な学問と言えばクリティカルシンキングが基本で、批判的に物事を見て行くことが求められたのだが、この本の紹介によると、最近の学問の基本は「対話」なのだと言う。 だから、批判よりも、共感がベースとなってくる。 共感がベースで、本当に高度な学問ができるのか、疑問も大いに感じる所だが、著者は実際に大学で物を教えており、これからの社会では、学問も共感が求められる時代になるのかも知れない。 大学レベルに留まらず、博士課程まで視野に入れた、野心的な1冊だ。2022/12/21

あんどうれおん

4
情報の収集や整理にあたって習得しておきたい基本的な手法の指南。著者が言うところの「アカデミックスキルを学修してこなかった社会人」に該当する大人、たとえば私とかの学習を大いに助けてくれる良書であるような気がします。参考文献の一覧を含め、通読後にこそ確認したくなる要素が多い一冊です。2022/10/31

るい

3
「アカデミックスキル」という概念を初めて知った。知的作業をするのに最低限必要なスキルであり、①対話②プレゼンテーション③ライティング④リーディング⑤ピアレビューがある。生きていく上で、働く上で、これらのスキルが身についていたら、とても豊かだと感じた。特に、対話の心得、PREPでストーリーを考える、説得するための3要素(エトス、パトス、ロゴス)の考え方が勉強になった!2023/04/07

ガテン系

1
アカデミックスキルという名称だけど仕事する上でも使えそう。このスキルを、対話、プレゼン、ライティング、リーディング、ピアレビューに分解してそれぞれを解説している。ライティングは特に、当たり前を再度説明してくれて助かる。本書そのものも短くまとまっているのと、参考文献に気になる書籍があったので読んで良かった。2023/11/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20236285
  • ご注意事項