内容説明
「人間は病気で死ぬんじゃない.寿命で死ぬんだよ」「がんばってくたびれちゃいけません.くたびれないようにがんばらなきゃ」――生きる知恵に満ちた庶民の言葉の数々,そして,「一人対談」や講演ドキュメントで構成する紙上バラエティ.思わず笑い,やがてしんみり考えさせられる.『大往生』二百万読者におくる待望の第二弾!
目次
まえがき またはあとがき
Ⅰ 生命――「くたびれないようにがんばらなきゃ」
Ⅱ 病気――「人間は寿命で死ぬんだよ」
Ⅲ 死――「散る桜 残る桜も 散る桜」
幕間――永さんと六輔さんの一人対談
Ⅳ 宗教――「ありがたいことはみんないただこう」
あとがき またはまえがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
68
もう一度、永さんの話しが聞きたいです。2016/08/19
ユウユウ
38
永六輔さんが亡くなった際に、見つけて購入しておいたもの。名言抜粋の辺りがよかった。面白かったり深かったり。2017/03/06
1.3manen
35
人間、諦めながら年をとってゆくんだ。夢を捨てながら年をとってゆくんだ(10頁)。徐々に精神も萎えてゆくんだな。元気で呆けてるっていうのが、いちばん世話がやけるんですよ(11頁)。死について、なんのかんのと言っている国は天下泰平なんですよ(59頁)。人間は二度死にます。まず死んだ時。それから忘れられた時(62頁)。生臭坊主は褒め言葉。生臭くない坊主が生臭い人間を救えるか、相談相手になれるか(73頁)。2015/10/22
書の旅人
14
「死ぬと決まりゃニヒルにもなる。ニヒルになってもいいから、ヤケになっちゃいけません」この言葉に父の姿が浮かびました。30年も透析を続けてきた中、何度も死にかけました。「作動中に針が抜けてさ、噴水の様に血が出たよ」「(心臓マッサージを受けながら)なんだァ、この野郎…痛えなぁって思ったなぁ」「ま〜た、死にはぐったよ。俺は余程、娑婆に縁があるんだなぁ」30年。言葉にすれば一瞬ですが、父は最後まで、一度もヤケにならず生き抜きました。私もそうありたいです。2018/01/19
でんちゅう
7
友達が本棚を整理して、読んで見るかともらった本です。永六輔さんの遺作になりました。哲学、宗教、科学の根本的なものを、子供にもおじいちゃんにも分かりやすくていねいに書いてあり、なるほどと納得しました。こういう考え方は、学者には思いつかず、永さん独特なもので、愛を感じます。2017/06/09
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