内容説明
ゼウスやヘルメス,アプロディテなど,惑星に名をとどめるオリュムポスの神がみ.ヘラクレスやペルセウスの冒険,勇敢な天馬ペガススや恐ろしいヒュドラなど,星座に結びつけられてきた英雄や動物たち.何千年もの時を超えて,人びとにうたわれ,描かれ,語り継がれてきた豊かな神話を,夜空に広がる星ぼしから物語る.
目次
はじめに
神がみの世界
惑星の神がみ、恒星の英雄たち
春の星座
旅人の友たる星 北極星/空でいちばん長い星座/おとめ座
夏の星座
恋人たちの星/いるか座
秋の星座
みずがめ座/やぎ座と二匹のヤギ/うお座のかたち/ペガスス座/ペルセウス座とアンドロメダ座
冬の星座
ふたつの星/エリダヌス座/おうし座はだれか/冬のダイアモンド/カペラ星
英雄たちの星座
夜空を見る/アルゴ号探検隊
あとがき
主な参考文献
キーワード
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
109
星座にまつわるギリシア神話の数々、星と伝承の物語。馴染みのある星座のエピソードは何となく知っている程度だったが、あの話もこれに繋がっているなど気付きもあり面白く読めた。やぎ座の牧神パーンの話には王様の耳はロバの耳の場面が出てきたり。今は分割されたアルゴ座は航海冒険ものだが、どこか「オデュッセウス」を思わせた。神々と人間が生み出す物語は起伏に富んでいて、理不尽な思いを残すこともある。それは自然の脅威や争いなどが背景にあると思うが、その叙情的なものを夜空に託したのが星座となる。生きるための知恵なのだと感じた。2022/10/01
朔ちゃん
5
星座とギリシャ神話を知ることができる、贅沢な1冊だった。身近な言葉の語源が多く生まれていてビックリした。そしてゼウスの性の奔放さにも愕然とする…。ヘラクレスとアンドロメダの恋愛話が爽やかで一番好き。星座&ギリシャ神話を知ると、ひと味違って世界を見ることができるような気がする。普段の暮らしにも影響されそう。イソップ物語も読み返して、星座&ギリシャ神話をさらに深く味わいたい。2022/12/26
しょうゆ
3
星座とギリシア神話の入門書。表紙と挿絵が本当にかわいい!文章も語り口が優しく柔らかい表現が多くて良かったです。特に、女神や王女の美しさを讃える表現がすばらしい。見える星座が四季に分けられているのも良かった。神話については人名や地名に馴染みがないのと、登場人物が多いので専門書を読んだ方が良さそうですが、概要を知るには十分でした。小学生の頃読んだら相当わくわくしただろうな〜。2022/09/26
fumika3003
1
星座の入門書が読みたかったので読んでみました。星座を見ながら読みました。色んな話が載っててよかったです。2023/12/11
giunyu
0
今週、星観にお泊まり行くので読み切りました。楽しみになりました。 2023/12/04