分子分光学のエッセンス - 量子化学の基礎から機器分析の実際へ

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分子分光学のエッセンス - 量子化学の基礎から機器分析の実際へ

  • 著者名:植村一広
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • コロナ社(2023/02発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784339066593

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内容説明

本書では初めに量子化学を簡単に解説し,その延長として電子スペクトル,続いて振動スペクトル,回転スペクトル,磁気共鳴の順に解説する。この順序は光の波長に対応している。遷移エネルギーと電磁波の波長の関係についても述べる。

目次

1.波と粒子の二重性をもとに解釈するスペクトル
1.1 光(電磁波),スペクトルとは
1.2 プランクの提案とアインシュタインの光量子仮説
1.3 水素原子の発光スペクトル
1.4 ボーア理論によるリュードベリの式の導出

2.波の性質をもつ電子
2.1 波動方程式からシュレーディンガー方程式を導く
2.2 水素原子のシュレーディンガー方程式
2.3 ボーアの振動数条件
2.4 電子の存在しえる場所
2.5 磁石のもととなる電子スピン
2.6 スピンと軌道運動による電子自身の磁気的相互作用

3.電子遷移―紫外可視域の光の吸収―
3.1 電子遷移とは
3.2 二重結合のある分子に見られるπ→π^*遷移
3.3 カルボニル基をもつ分子でのn→π^*遷移
3.4 金属錯体中のd軌道間の遷移
3.5 金属d軌道と配位子p軌道間での遷移
3.6 電子遷移の決まり事
3.7 蛍光と燐光
3.8 溶液の試料で成り立つランベルト・ベールの法則
3.9 固体試料を測定するための拡散反射スペクトル

4.振動遷移―赤外線の吸収と散乱―
4.1 赤外線を吸収する分子の振動
4.2 二原子分子の振動を数学的に考えてみる
4.3 振動遷移,双極子モーメントの変化
4.4 ラマン散乱,分極率の異方的な変化
4.5 三原子分子の振動遷移
4.6 多原子分子の振動の自由度

5.回転遷移―マイクロ波の吸収―
5.1 二原子分子の回転を数学的に考えてみる
5.2 回転運動の物理量である慣性モーメント
5.3 回転遷移,永久双極子モーメント
5.4 二原子分子の振動-回転スペクトル

6.遷移に要するエネルギーの大きさ
6.1 光(電磁波)の種類と対応する遷移
6.2 弱い光で遷移する磁気共鳴
6.3 核磁気共鳴と電子スピン共鳴に用いられる光

7.磁気共鳴―ラジオ波との共鳴―
7.1 核磁気共鳴(NMR)
7.2 NMRの化学シフト,積分強度比,微細構造
7.3 実際の^{1}{HNMR}チャート
7.4 電子スピン共鳴(ESR)の波形と超微細構造
7.5 実際のESRシグナル

引用・参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

関東のカササギ

1
大学卒業後の方が長くなってしまったナンチャッテ理系の自分にはこれでも超難しかったです。ただ、何回か読めばヒントはつかめる気はしました。2024/09/10

株式会社 コロナ社

0
数学や物理学が苦手でも、大学受験レベルの数学や物理学さえ抑えておけば容易に読むことが出来る点である。特に現在機器分析学を学んでいて、数式を用いて学びたいが、分厚い専門書に取りかかるには億劫だという方には非常に最適な書籍である。そして本書を読み終えた後により原理を詳しく勉強したければ、物理化学や量子化学などの書籍などに取りかかることで理解を深めていけば良いと思う。 ※読者レビュー抜粋 コロナ社HPより https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339066593/2022/01/17

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