戯れる江戸の文字絵 十返舎一九『文字の知画』よみがえる大衆の笑い

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戯れる江戸の文字絵 十返舎一九『文字の知画』よみがえる大衆の笑い

  • 著者名:楊暁捷【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • マール社(2023/02発売)
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  • ISBN:9784837306924

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

絵の中に文字を表す「文字絵」。
たとえば、有名な「へのへのもへじ」では、文字の形が顔の要素をかたどっています。
本書は、そのような文字絵に川柳、狂歌、短歌などを添えた、十返舎一九の滑稽本『文字の知画』(もんじのちえ)を現代語読みにしました。一九の綴った言葉への見解を交えて、わかりやすく解説しています。
時は今から200年ほど前、登場人物は、江戸の町で働く商人や町人を中心に、花街の人々や旅人、武士、また町中をあてもなく彷徨う者など、老若男女総勢41人に犬1匹。彼らのよもやま話や尾籠な話、その悲喜こもごもに、現代に生きる私たちはギョッとしたり苦笑したり、時に微笑ましく感じたりするかもしれません。
一九が見つめた「江戸の市井の笑い」が垣間見える1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

56
存分に江戸の文字絵と戯れた。ユーモアたっぷりの小噺を添えた洒落気あふれる文字絵はそのままでも十分楽しめるものばかりだったが、江戸時代の人々、それも特別ではない市井の人のなんてことの無い日常の一コマであるというところが最高に面白い。ブラックユーモアとでも言うべきか、心の声が、呟きが、隠す事無く「欲」を剥き出しに書かれているところも更に興味を惹く。江戸時代の大衆の笑いとはこういうものか!と時代を超えた笑いの伝達に一役買うような「文字の知画」を描いた十返舎一九を再評価した。地味に誰かが書き足した落書きも笑える。2023/03/18

魚京童!

12
なんだこれは。面白いのかつまらないのか何をしているのかがさっぱりわからない。滑稽本とはこのことか。2023/08/07

わ!

4
十返舎一九が江戸時代に出した「文字の知画(もんじのちえ)」を丁寧に解説した一冊。読み下し文、現代語訳の両方が付いているので、古字(と言っても江戸時代)を読む勉強をしている人にも役立つ一冊。内容としては文字絵(絵文字じゃないよ)の本なので、こういうパズルチックな本が好きな人にも、おすすめの一冊。文字絵でもって描かれるのは、江戸時代の庶民の風景、今となっては笑いどころがわからない滑稽話や、隠語がピンとこない猥談なども盛り込まれているので、近世文化を学びたい人にもおすすめの一冊。とにかく十返舎一九の絵が上手い!2023/02/17

るな子

3
現代語訳もついてるので分かりやすかった。2023/02/07

禿頭王

1
シンプルに文字を組み合わせて、一般市民の生活を描いていた本かと思いきや、詞書きはユーモアや皮肉にあふれています。現代人ではなかなか理解できない江戸時代の笑いの世界。なんだかよく分からないけど、なんかすごいという不思議な本です。2023/09/14

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