内容説明
切なさを胸の奥に封じこめ、片想いの乙女は今日、花嫁になった。
ウエディングドレスはみごとに仕上がった。
サテンにレースを飾った、優美でかわいいドレス。
それは、はつかねずみの一家の物語を描いた絵本の中で、ねずみの花嫁が着ているドレスとそっくり同じものだった。
看護師のフランはこれを着て、花嫁に、いや、リサのママになるのだ。
そう、愛されていないと知りながら、今日、フランは憧れのオランダ人医師リトリックと結婚する――
彼の余命わずかな一人娘リサの最期の日々を幸せにするために、リサの願いどおり、絵本そっくりのドレスを着て。
これは、やがて小さな命とともに終わりを告げる、切なすぎる契約結婚。
■両親亡きフランは看護学校を首席で卒業した努力家ですが、実は学生時代、講師だったリトリックの授業で居眠りをしてこっぴどく叱られて以来、彼を恐れていました。病院で再会したあと、恐れは憧れへと変わったのに、形ばかりの愛されない妻になろうとは……。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
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ベティさんにしては珍しい擬娘が亡くなるという設定で、ヒーローは娘のはつかねずみのようなママが欲しいという願いを叶えるためにヒロインに便宜結婚を申し出る。ヒロインは慎ましやかで優しい性格なのだが、ヒーローを前にすると口喧しくなり、冷淡な対応には大枚を叩いて買い物をすることで復讐するというあまり気分の良くない展開を繰り返す。終盤も悲しみに暮れるヒーローの心無いヒロインへの暴言に苦しくなった。当たり散らすぐらいなら、便宜結婚なんて申し入れるべきでは無いのでは?医師として余命は受け入れていたのに納得できなかった。2023/02/27